先週の土曜日、N田八段の昇段祝賀会が200名を超える規模で行われ、来賓には市長もご臨席されました。
N田八段が揮毫した「莫妄想」の文字をご覧になった市長は祝辞の中で「過去に悔い、見えない将来に怯え、今のことに精一杯になれない子供が多い。剣道の先生方が「莫妄想」の精神を是非子供たちに教えていってください。」という意味のことを述べられました。
う~ん、子供たちに教える前に自分が後悔していることが多いし、将来に対する不安も大きい。それでいて今、精一杯の注力をしているかと問われれば胸を張ってそうと言い切れない自分がいます。これを我が事と受け止めて今自分に出来ることに集中しなければならないと心を新たにしました。
祝宴が始まると剣道談義に花が咲き、ちょうど酔いが回ってきた頃合いに昇段立ち合いのDVD上映がありました。T範士の解説付きということもあって皆さん食い入るように見入り、あちこちから感嘆の声が漏れていました。
あれだけ完璧な立ち合いを見せられると遥か彼方の出来事のように感じます。おっと危ない!これが勝手な「妄想」に繋がるわけですね。人と比べず、今自分の出来ることを精一杯やるって結構難しいものです。
長く続いた猛暑が小休止となり、ようやくホッと一息。先日、とうとう連日の猛暑に耐え切れず避暑地に行ってきました。湖上でカヌーを漕いでいると鳥や魚が身近に感じられ、木漏れ日や葉擦の音さえも癒されます。ある情報によれば1カ月のうち5時間程度は自然の中で過ごすとよいそうです。
ところで7月25日発売の「○○時代」もう読まれましたか?新範士&新八段の対談が載っていましたね。師弟の同時昇段称号はそうそうありませんから上昇運気まで頂けそうです。実力者でありながらそれまで月刊誌に露出が少なかったN田八段。初めて目にする方には新鮮に映ったかも知れません。「同調する」って今年の流行語にならないかな~
25日と言えば都心のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」が全面開業しました。前店舗は立地条件抜群のところにあったわけですが、それから比べると新店舗はやや劣る立地となります。しかし、担当者の1人は「わざわざここに足を運んでもらえるような店舗づくりを目指たい。」と気合十分でした。7月のトップページの写真はその入口付近を撮ったものです。ただ開店時間が11時だということなので私のように中に入れなかった!ということのないようにお願いします。
いくぶん暑さが和らいだと言え、まだまだ暑い日は続きます。皆様方におかれましてはくれぐれもご自愛ください。
23日、24日は本県で1都12県が集まり、国体強化合宿が行われました。毎年行われているこの合宿、本年は総勢200名近くになり、それはそれは盛大でした。中でも今年の国体開催県チームは素晴らしく、活躍の期待が高まる仕上がり具合でした。
私は審判として参加させて頂き、各都県代表選手のハイレベルな試合を間近で拝見しました。何がキツいって八段の先生や全国で名のある選手の審判をしなければならない苦痛度は半端ない!です。しかし、その場その一瞬で一本を判断しなければならないのは、有名であろうが無名であろうが関係ありません。如何に(自分に)厳しく公明正大に捌けるかが問題だと解釈しています。
反省点の一つは引き技の見極めが甘かったところ。つまり、上げるべきところを上げ切れなかったということです。県内の試合では引き技の評価が相対的に低く、なかなか1本になりにくい土壌があるように思います。一方、他県チームは要所で見事な引き技を決め試合展開を有利にもっていっているように見えました。
それは審判の問題でもあるような…。一本として認めないから技として出さない、出さないから技が錆びていってしまうという悪循環に陥っているようにも感じます。ほんの少しだけ覚悟が必要か?その点は大いに勉強になったと思っています。
試合後の懇親会の席で「剣道談義場、いいんじゃない」とおっしゃってくださる先生がいて、つまり「管理人としてもっと書けや!」という意味だと思いますが、更にその先生曰く「自分が思ったことをさらけ出すのがいいんじゃない」とまたまた半端ない!プレッシャー。というわけでその戦略にまんまと乗せられ、今日はいつもより強めに自我を出してみました。
遠路遥々来られた1都12県の選手役員審判の先生方、そして事務局はじめ会場校の先生生徒さん、その他関わった全ての皆様、大変お疲れ様でした。そうそう、国体開催県アドバイザーで来られていた○橋範士にもお話を伺うことができました。その件についてはまた後日。
5日は八段及び範士の立ち合いの場ということで私の中ではメインイベント。特に若手八段の動きはまぶしく見えます。中でも注目はE花弟八段。過去の実績もあるのでしょうが、彼の放つ独特なオーラは会場の視線を集めていました。
しかし、少し日が置いても記憶に残っているのは範士の先生方が多いような気がします。1番印象深かったのは島NT範士の技の冴え。打突した時の音が「切れる音」に聞こえ、打たれた方も切られた感覚を持つのではないかと思うような打突です。また、大トリを務められたT崎範士の衰えない剣道はちょっと次元が違います。大正から昭和・平成を駆け抜け、来年新元号になってもその勢いが留まることはなさそうです。
そうそう、楽しみにしていたS道範士とM砂範士の立ち合いはM砂範士が欠席されたためS野範士との立ち合いとなりました。その立ち合いの前にS野範士はT橋範士と立ち合われ、S野範士はT橋範士のパワフルな動きを封じるが如く積極的に技を仕掛けておられました。「動的」な剣道はT橋範士の真骨頂。S野範士はT橋範士の土俵で勝負をされたように感じました。対してS道範士とS野範士の立ち合いはお互いに激しいやりとりがありながら一本も繰り出すことなく終わり、外見的には「静的」な剣道。2範士相手にまるで別人のような立ち合いをされたS野範士に感銘を受けました。
3日まではやや天候に恵まれませんでしたが4、5日は爽やかな「風薫る京都」という表現がピタリとくる大会でした。来年は審査受審予定のため今までのような気楽さが無くなるかも知れませんが、それはそれでまた新たな経験ができるという意味では楽しみと言えます。色々な意味で来年に向けて「いい風」をもらいました。(終わり)
4月の下旬にしては暖かすぎる?からか木々の緑は若葉色というより花萌葱色に近く、例年の今時期より濃い色になっているように思います。
春季審査会が始まり、本県からも受審される先生方がお出でになっているようです。これから審査に向かう先生方のご武運をお祈りいたします。私も演武大会に向けて気持ちを充実させようと心掛けており、立ち合いのイメージを膨らませています。
そういえば、都道府県対抗は強敵相手に2012年以来6年ぶりに1回戦を突破したとのこと。監督、選手の皆様お疲れ様でした。
全国の剣友と剣を交える機会は試合や審査、演武大会など限られた場面しかありません。立ち合うまでの時間が楽しみです。
新年度に入った途端に初夏を思わせる日があったり、寒くなったりと気温差が極端になっています。
新緑の歩道を自転車で走る爽快感はこの季節ならでは。そんな様子をご覧になったある先生から「気持ちよさそうに自転車こいでいたね~」とラインを頂きました。気持ち良さが見た人に伝わるなんてどんな表情をしていたのでしょうか?
さて、先日演武大会の組み合わせ発表がありました。気になるのは有名選手や身近な先生の組み合わせ。今回の目玉の一つはS道範士とM砂範士の立ち合いです。前回平成24年の対戦は動画サイトで「究極の一本」と称されるほどの反響がありました。今回もその再来なるか?また、黙行会に参加されている先生の中に薙刀の方とお手合わせする先生がいらっしゃいます。滅多にないので記念になるのではないでしょうか。
ただ、常連の先生で名前が見当たらない先生がいらっしゃり、動向がちょっと気になります。
ところで、「○○時代」がT八段の取材にみえました。詳細については後日お知らせします!
3月も中ほどになり、徐々に春めいてきました。剣道の環境としては丁度いい時季になりつつあります。
最近、仕事の関係で外国の方とお会いしたり、英語で書かれた文章を目にする機会があったりと、少なくとも英語を話さなくてはならない場面に遭遇することが僅かながら増えてきました。数年前から必要に迫られて英語を勉強し出したものの、コミュニケーションを図るにはまだ程遠いレベルです。
11日には民間団体による英語の能力試験が行われ、私も若者に交じって受験してきました。何とか解ける問題もあれば、手も足も出ない問題もあり、相当苦戦しました。ただ、夢中で問題に向き合い、力を出し切ることができたので、それだけでも良い経験だったように思います。人参をぶら下げて走らないと身が入らないのは剣道と試合の関係に似ているかも知れません。
剣道はこのところアキレス腱痛で思うような稽古が出来ませんでしたが、ようやく回復基調になってきたので今週からまた通常モードに戻っていきたいと思います。
さて、3月13日(火)6:50~は黙行会となっております。年度末ということで何かとお忙しいとは存じますが、皆様のご参加よろしくお願いいたします。
6日は啓蟄、降る雨が春の訪れを感じさせます。TVを見ていると「1番以外はみんなビリや!」と金メダルを取った五輪選手を支援している会社会長の発言が映るたびに自分に向けられている感じがして胸が痛くなる今日この頃。
しかし、予選から一週間が過ぎ、ようやく徐々に落ち着きを取り戻しつつあります。試合を振り返ってみると、結果的に打たれたところは攻めて打ったのではなく、守るために出たところをタイミング良く合わされたのではないかと気づきました。それにしても打たれた時の胴はいい音がしました。そういう部分も含めて相手が一枚上手だったということです。
試合後からアキレス腱回りの疲れが若干取れないため、稽古やトレーニングが休みがち。年齢による回復力の衰えが最も顕著に表れます。
こういう時はイメージトレーニングや精神的な部分でカバーをしていくしかありません。改善していかなければならないことは山ほどあるので無意識に出来るように調整していきたいと思います。
今週の日曜日は県連・各支部の役員並びに県内で活躍した中高生とその父兄らが参加した県剣連主催の新年会。とても華やいだ雰囲気でした。お開きになった後、I島先生と仕事の話をしていて、経営にも剣道同様攻めが必要だと感じました。
月曜日はI島道場の道場始め式。神主さんのお祓いなど神事が粛々と執り行われました。お祓いを受けると身が引き締まります。
火曜日はM署。こちらも新年初稽古でI田八段や高段の先生から早々に厳しい稽古をつけて頂きました。I田八段からは相変わらず今一歩の評価。何を意味しているかは分かるものの、その打開策が分からず手探りの状態です。ポジティブに考えれば宝探しのようでもあり、ああでもない、こうでもないと悩んでいる時間が楽しくもあります。
木曜日は支部稽古会。なんの弾みか珍しく若手実力者がたくさん集まり、あちこちで怪獣同士の戦いが行われていたようです。私は高校生らと多くの稽古をさせてもらい、出ばなを打たれました。決して怪獣同士の戦いが気になったわけではありませんが…。
来月上旬にはJ大の寒稽古に参加させて頂く予定になっています。怪獣のような大学生達の強烈な体当たり(一種のお祓いか?)に耐えられるよう、いまから足腰の鍛錬に努めたいと思います。
月曜日は何とか仕事が一段落ついたので午後からジムに向かいました。なぜかトレーニングルーム全部のTVが高校サッカーのチャンネルになっていて、否が応でも目に入ります。
サッカーにはあまり興味がなく最初は気にしていませんでしたが、そこには本県代表校が戦っている姿が映し出されていました。そうか!今日は決勝戦だったのかと合点し、ランニングマシンでジョギングしながら徐々にTVに見入ってしまいました。
素人の感想としても、流れるようなパス回し、相手陣内での攻撃時間の長さ、ボールに対する反応の良さなど随所に感心させられる場面がありました。勝てるだろうと何となく安心して見ていた終わり頃、ボールが相手選手の股間を抜いて敵陣ゴールに吸い込まれていくのが目に入りました。イメージしていたゴールシーンより地味で、あっという間に決まったという印象です。
しばらくすると試合が終わり、本県代表高校の優勝が決まりました。お互いのレベルが高く、力を出し切ったナイスゲームだったので、勝利の喜びというよりも両校の健闘を称えたい感情が上回りました。両校の選手たち、ここに至るまで一体どれだけの時間と労力を費やしたのでしょうか?まさに「鍛錬千日、勝負は一瞬」です。
ジムに行くときに見た、冷たい雨の中でもコーチ達に怒鳴られながら校庭でボールを追いかけている近所の小学生たちがこれからのエースストライカーになっていくのでしょうね~。
群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)