日曜日は国体1次予選会。例年より黙行会に参加されている先生方の活躍が目立った結果になりました。残念ながらその中に自分が入れなかったのは全く至らない証拠。
自分の力を精一杯出し切ったという面では悔いはありません。ただ、上手く技が遣えず、攻めあぐねているうちに出端を見事に打たれという現実を直視すると大いに反省する余地がありそうです。「稽古が足りない」という言葉を胸にまた気を取り直して稽古します!
更衣室で着替えをしていると、ある選手が『「試合が長い」と注意を受けた』と話していました。確かに今予選会は長い試合が多かった!その選手の試合を見ていなかったので試合内容は分かりませんが、一般的に実力が伯仲していれば長引くのはやむを得ないように思います。内容によっては勝負に対する執着があって、褒められてもいいのでは?と思うくらいです。(時間が長引いて)「明日になっても勝て!」という名言があるくらいですから…。
帰り道、お花見で有名な場所を通ってみると、桜木の下、家族連れや数人のグループでお花見を楽しんでいる姿が多数見られました。渋滞にハマったのを幸いに散りゆく桜と負けた自分の姿を重ね合わせてしばし「車中お花見」にふけりました。
二十四節気のひとつ、雨水を過ぎて春の暖かさを感じる今日この頃。日曜日は都道府県対抗県予選会が行われ、黙行会関係者も多くエントリーされ、中には活躍された先生方もいらっしゃいました。
自分は中盤で敗れ、今年も本戦への出場を果たすことが出来ませんでした。毎年のように反省するべき点は多々あり、突き詰めていくと「そもそも論」になってきます。すなわち、そもそも試合に勝つ剣道に向けて努力を怠っていなかったか?となると勝ち切れるほどの準備をしてこなかったと言うほかありません。特に試合中、咄嗟に出る癖は何年経っても変化ありませんね~。
最近は試合に負けても引きずることが少なくなったのは勝負への執着がなくなったからなのか?年を取ったからなのか?自分ではよく分かりません。その反面、それらを忘れて熟睡できるという意味では健康的に良くなったのかも知れません。
自分の試合後に拝見していて特に印象的だったのは、ほぼ1年前に体調を崩されて、一時生死の境をさまよったS藤先生が見事、大将の部で優勝されたことです。本人は「信じられないくらい、たまたま運よく当たった!」とおっしゃっていましたが、運も味方につけた素晴らしい復活優勝、おめでとうございます。
日曜日の早朝、10代から40代までが集い、第4回鑽士カップが和気あいあいと開催されました。トーナメント戦を2回、1人2回は試合ができる計算になります。
私の初戦は参加12名内の高齢者同士、T原七段との戦いとなりました。長い延長戦か?との予想を覆され、制限時間内に見事な面を決められてしまいました。後から話を聞くと小手面の面だったようで、どう打たれたかその時は分かりませんでした。設置しておいたビデオを見てみると居ついたところを乗られています。しかも、自分自身はスタンスが広く、打ち気アリアリ。見ていて痛たたた!こんなはずでは…。
第1回目の決勝戦が終わり、2度目のトーナメント戦へ。私の初戦のお相手は初顔合わせの若手選手。大柄な体格から器用に小手を打たれました。それでも長い延長戦の末、何とか勝て、その後は運よく決勝戦まで駒を進めることができました。決勝のお相手はO江選手。受けに回ったところを引き小手に切られ、更にその直後、会場にため息が漏れる程素晴らしい面を献上してしまいました。
公式試合ではないといえども心は動くし、態勢も崩れます。普段の稽古通りにはなかなかいきませんね。でも自分の痛い姿をビデオで見て少しだけ修正できたところは一応の収穫でしょうか。
試合の出場機会が減り、試合勘が失われつつある昨今ではとても有意義な大会でした。主催者のT原先生、ご参加の皆さん、大変お疲れ様でした。次回もよろしくお願いします。えっ出る気?
この土日は天候に恵まれ、絶好の行楽日和となりました。日曜日は野外で行われた小学生の大会に早朝からお手伝いに行くことに。朝方はやや冷え込んだものの日中は暖かい日差しで、帰宅してみるとヒリヒリと顔が赤く日焼けしていました。
試合は450名近くの小学生が集まり、父兄や役員審判も含めると1000人近い人が集まったでしょうか。しかも、周辺には他のイベントも行われていて、焼きそば、クレープ、ソフトクリームなど定番の出店に加え、季節の野菜を売る店まで幅広いジャンルの店が出店しており、剣道関係者も行列に並んでいる姿が見られました。こういった何世代も一緒に楽しめるイベントは貴重かも知れませんね。
特に目を引いたのは気球に乗るイベント。遠目で見ていても気持ち良さげで、剣道大会が終わったら私も乗ろうかと目論んでいました。残念ながら大会が終わる前に気球イベントは終了。記念に写真だけ撮って今月の黙行会トップページ写真にアップしました。どうぞ気分だけでも味わってください。
土曜日は他県との親睦稽古会が行われ、飛び入りで参加させて頂きました。審査会に向けた模擬立合が行われた後に総勢70名近くの合同稽古。もちろん、他県の先生方に稽古をお願いしました。「よく可愛がられたね!」と県内の先生方からおっしゃっていただく程、たくさんに稽古をつけて頂きました。自分では全く気がつかなかったのですが、他の方よりかなり得をしていたようです。
この土日は久々に剣道三昧な休日となりました。
土曜日は中体連の試合があり、審判として参加してきました。試合と言っても「シード決め」という名の練習試合と公式戦の中間のような試合でした。
午前中は11コートに分かれ、団体戦が4~5試合行われたので、多くの試合が出来ただけでも一定の効果はあったのではないでしょうか。ただ、本来3審制で行われるべき審判を1審制で行ったので判定においては確実性にやや疑問が残ったかも知れません。
3年生が引退して新チームとなったばかりなので打ちの強度が一本の基準に満たない選手が多く、機会はいいけれども旗を上げにくい場面が多々ありました。機会が良ければ軽くても一本とすると今度はどこまでの軽さを一本にするのか試合毎で極端なブレが生じてくる可能性もあります。練習試合の性格から本当はその都度、短時間でも審判目線から選手にアドバイスできれば良いのでしょうがね。
種々の制約がある中で折り合いをつけながら、試合数をこなして経験値を高めさせたいという主催者側の意図は十分理解しつつも、自分としては色々な意味で苦しい審判となりました。
全く話は変わり、同日、海外組(T八段をはじめとする3名の先生)のW先生からメールを頂きました。文面からセミナーの充実ぶりがよく伺えます。FBに写真がアップされているそうですので閲覧可能な方は是非ご覧ください。
この日曜日は社会人大会が予想通りの猛暑の中で行われ、剣道形では大会史上初の女性同士の演武となりました。
お2人の紋付き袴の姿も凛々しく、息の合った剣道形に賞賛の声が聞かれました。
試合では皆さん溶けてしまうほどの暑さを耐え、熱中症で倒れる方が出ることもなく頑張っておられました。結果を見ると若手の選手が多数上位に食い込んだ印象がありますが、それはともかく、猛暑の中で本大会が行われるのも多くてもあと1回。来年もよろしくお願いします。
選手役員審判をはじめとする大会関係者の皆さま、本当にお疲れ様でした。
この土日、国体強化練習会がM町で行われました。今年は本県の他5県が参加。男女共にハイレベルな試合練習が展開されました。
私は昨年、選手に欠員が生じたため、係員から選手に当日変更して参加させて頂くことになりましたが、今年は審判員が足りないということで係員から審判員へとこれまた当日変更。
試合時間4分、5人制なので1試合約20分。土曜日は4試合、日曜日は1試合の審判を受け持ちました。当然ながら選手の動きは良く、特に若手選手のスピードは速いため、一瞬も目を離すことができません。
同じコートの先生方に助けられて何とかこなしたものの、私自身の反省点は数多くあり、試合が終わった後に同じコートの先生にアドバイスをもらうなどして審判の勉強をしました。一本の基準、相面の見極め方など難しい部分をどう克服していくか、今後の課題となりそうです。
「見てるとやりたくなるでしょう?」と何人かの先生に掛けて頂いた言葉に、審判で頭がいっぱいいっぱいだったのと、今の自分の実力で勝てるかを考えるとポジティブに反応できませんでした。
でも、練習試合に負けたとしても選手で出られる方がやっぱりいいかな~。選手、役員、審判員の先生方並びに関係者の皆様、大変お疲れ様でした。
世界大会最終日、男子団体を観戦してきました。
武道館の入り口に到着すると一番最初に目に飛び込んで来たのは剣道具修理テント。運よくあっちゃんが座っていて、修理した防具を見せてもらいました。かなり使い込んだものが多く、応急処置をした小手がズラリと並んでおり、見事に修復されていました。一見、既に寿命を迎えているように見える小手も以前よりは品質が良くなってきたとのことです。世界中には剣道具の行き渡らない国があると思うと、当たり前のように剣道着や剣道具があることの有難さを感じます。
会場に入ると全日本選手権よりも人の入りが良く、聞くところによればチケットは完売されたとのこと。建物全体には空調がよく効いていて快適に応援をすることが出来ました。
試合は一本の基準が国内の全国大会に比べ明らかに緩く、打突部位に当たれば一本になるような感覚。引き技に至っては中学生の打突強度より弱くとも一本になるので、これが世界標準ということであればそれなりの対策を講じなければ勝つのは至難の業だと感じました。
そんな中、選手の皆さんはよく健闘され、特に10代20代を中心とする若手選手の活躍が光りました。反射神経に優れた若手選手の活躍に今後の期待が高まります。
私事ですが、旗を振ったわけでも、顔にペイントした訳でもないのに何らかの拍子にテレビに映ってしまったそうです。自分では確認しようもないのですが、ご覧になっていた複数の先生方や知人から多数のメールや電話連絡を頂いたのでどの程度映ったのか…。それを思うとちょっと恥ずかしい。
それはさて置き、地元開催で勝利することは大きな意味があります。選手・関係者の皆様にとっては嬉しい地元優勝、大変おめでとうございました。またお疲れ様でした。
木曜日の支部稽古会は場所をお隣の高校に移動して通常通り行われました。私立高校だけあって設備の充実ぶりが伺え、小高いグランドから見るキラキラした市街地の夜景に少し見入ってしまいました。
さて、続きです。
4日の朝稽古も満員御礼の人気ぶり。しかもS道範士がお見えになったのでS道範士の下座周辺は大混雑になっていました。
面の早づけしてS道範士の列に並ぶも約15番目。ある程度の予想はしていましたが、お願いできたのは稽古開始から45分後のことでした。
S道範士にお願いする時は知らず知らずに余計な力が入ってしまうので今回は呼吸と無意識を心がけて臨むことにしました。そうは言ってもS道範士の構えの圧力からか、呼吸の乱れと強い意識が芽生えてくるのが分かります。それを抑えつつしっかりとした溜めを作ろうとして面に出ると自然に身体が出て打ち抜けられました。打突部位は捉えられなかったものの、S道範士から「あれで良い」との言葉を頂戴することが出来ました。ここ数年「もう一つ」という言葉が定番だったので方向性は確認できたように思います。
朝稽古が終わり、午前中の立合いに向かいます。お相手は相当な剣歴の持ち主でこの場で立合えるだけで運が良かったと思わざるを得ない先生。胸を借りるつもりで臨みました。
初太刀、予想通りスピードのある面が飛んでくるのを何とか凌ぎ、2合目は打ち合いに。3合目はここか!と思ったところで出るとまだ機が熟しておらず空振り。厳しい八段審査であればこの時点で不合格間違いなしと落胆するも、まだ大丈夫と自分を励ましつつ気持ちを立て直し4合目。
緊迫した間合いの攻防の中で思い切って面に出たところ、偶然?当たって一本。打突感はありましたが、お相手の剣先が喉元につき、打ち抜けられなかったのでまさか一本になるとは思いませんでした。二本目は残り時間が少なく、またもスピードのある面が飛んできたところに遅れ気味の返し胴が運よく決まり、自身本大会初の二本勝ちを納めることができました。
本大会は勝利にこだわる大会ではなく、勝ち負けにあまり意味はありません。しかし、前々から試合中に煽らないスタイルを意識してからずっと結果がでなかったので実力ある先生を相手に自分なりの剣道ができたという面においては大きな自信になったように思います。(続く)
25日は中体連の試合が行われ、審判として参加させて頂きました。朝9時から午後5時近くまで長丁場にも関わらず、緊張感のある熱戦が繰り広げられ、自分が審判でない時でも興味深く拝見していました。
次の日はさすがに長丁場の疲れが出たため、郊外の日帰り温泉に温まりに行ってきました。受付に着くと「今日は風呂(26日)の日なので特別割引となります。」と嬉しい一言。ただ、てっきり260円だと思って小銭を用意していたら390円だったので嬉しさのテンションも中くらいまで下がってしまいました。
その帰り、剣道雑誌を買いに書店に寄るとM田先生の記事が目に飛び込んできました。早速手に取り、パラパラ立ち読みをしていると、八段に合格されて間もない頃に「かんりにんさんだけに特別に教えてあげるよ!」とおっしゃっていた胴の打ち方の連続写真が載っているではありませんか!極意だとおっしゃっていたその技を何万人?何十万人?に惜しげもなく公開することに関してはさすがに仰け反りましたが、これもM田先生のお人柄なのでしょうね~。
もちろん剣道雑誌を買って、今が見頃のハナミズキの花を眺めつつ、充実した土日を振り返りながら家路につきました。
群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)