世間はハロウィンで賑わっている中、仮装したい気持ちもありつつも普段と何も変わらず10月が過ぎていきました。
先日の日曜日は芝生の上で子供の剣道大会が行われました。今年で第44回目となる本大会はプログラムによれば小学生の選手だけで参加444名。ゾロ目のおめでたさも加わりました。
試合は全てトーナメントの個人戦。試合では色々なドラマが生まれました。中には悔しい思いをした選手もいるかも知れません。
早めに試合が終わったので家に帰って過去の剣道雑誌を見ていると、「魚一連、あざみの下を通りけり」という句が目に留まりました。小川のほとりにあざみの花が咲いており、その下を小魚の一群が列をなして泳いでいったという句です。
小魚たちは群れの先頭は誰だとか、本流だとか支流だとか言いながら泳いでいるのであろうが、俯瞰すればあざみの下を泳いでいった群れに過ぎないということのようです。
なるほど、剣道も人生もそう置き換えればあまり、悩まずに済むかも知れませんね。
10月に入り、日が暮れるのが早く、朝晩はめっきり冷え込んできました。この地域ではちょうど稲刈りの時期であり、市民大会の審判の先生の中には「この連休で稲刈りをしたかった。」と漏らす先生が何人かいらっしゃいました。市民大会を含め、この3連休は全国各地で剣道大会が開催された模様です。
国体は浅見先生のブログに載っている通り、開催県が優勝あるいは上位を占めたようです。本県代表チームのスコアをある先生からスマホで見せて頂き、この選手でも負けるのか!という結果を目の当たりにしてつくづく全国レベルは高いなぁと思わざるを得ませんでした。
全国と言えば、全日本学生優勝大会では寒稽古で毎年お世話になっているO体大が優勝したとのこと。つい先週お会いしたS道範士は「関西学生では優勝したけれど、そう(全日本学生)は甘くない。」という趣旨の話をされていました。師範という立場上、言葉を選ばれたのかも知れませんが、どうしてどうして、お見事な優勝です。
連休最終日の市民大会は小学生から大人まで幅広い年代で熱い戦いが繰り広げられました。私は審判を務めさせて頂き、日ごろ一緒に稽古している方々を含め、多くの試合を拝見しました。
勝った負けたはあるにせよ、各選手の頑張りを見ているとこちらも負けていられない気持ちになります。連休明けからがんばっていきましょう!
先週末はおんたけ講習会、日曜日には小学生大会の審判とハードスケジュールの剣道行事を体験することになりました。おんたけ講習会の講師はS道範士をはじめとする教士・範士の先生方が80名近くの受講生に対し熱心な講義を繰り広げられました。
金曜日の夜、S道範士に稽古をつけて頂き、頂戴した言葉は「ドタバタしている。スー!パパパッパ!とすること。」言葉の意味は痛い程よく分かります。私に足りないものの一つは素早く反応して、スムーズな足捌きをするということでしょう。技の連続性も重要なのかも知れませんね。
日曜日の小学生大会では審判をさせて頂き、有効打突に素早く反応するという面ではとても勉強になりました。いかに素早く、しかも正確に反応(判断)するか…。
今大会で剣道形の演武を披露したT兄先生の師匠である故岡範士が好んで詠われた句「おくれては 梅も桜に劣るらん 魁(さきがけ)てこそ 色も香もあれ」を思い出しました。有効打突が決まったら自分から率先して反応しなければ意味がない…くらいな気持ちで審判を務めなければダメなんでしょうね~。
3連休の最終日、T支部では中体連の新人戦が行われ、審判を務めて参りました。団体戦ではある中学校が男女アベック優勝。しかし、男女とも団体優勝メンバーが個人戦では決勝戦まで進んでいないという興味深い結果となりました。
試合を見ていて選手と師匠がそっくり!と思う場面があちらこちらで見られました。技の出し方やフェイントのかけ方に特徴がある場合が多いですね。ここまで師匠や指導者に似るのかと思うとちょっと微笑ましく思えます。
さて、火曜日は黙行会となっております。今回はスペシャルゲストとして元J大教授のK先生他3名様が参加されるそうです。K先生の教え子U弟先生は「台風が来る」とおっしゃっていましたが、果たしてその意味は?身をもって体験できるかも知れません。
そうそう、先日の東西対抗、私は都合により観戦できませんでした。観戦した先生にT八段の戦いぶりについて伺うと「T八段を研究し尽したような試合」だったそうです。その辺りは第2道場で…。
本当に台風が近づいてきているようです。皆様お気を付けてご参加ください。
日曜日は県内の全日本選手権予選会が行われました。私は今回初めて審判としての参加となり、選手の時とは一味違った緊張感がありました。審判として見る風景は何となく違うように感じます。
ベテランの先生方をはじめ、自分と同世代の先生も何名か審判として参加されており、安心感はあったものの、しっかり務められるよう気を抜かないことだけを心掛けました。
幸いなことに、私が担当したコートの試合は判定に迷う余地がない素晴らしい一本が多かったため、延長戦も少なく、コート決勝まで引き締まった試合展開が繰り広げられ、つつがなく終了。
ただ、ある先生から私が主審をした時の位置取りの悪さを指摘され、反省材料も残りました。今後の課題ですね。選手、役員審判の先生方お疲れ様でした。
そうそう、試合会場の上にいらしたT八段の元気そうなお姿を拝見しました。無事に帰国されたようで何よりです。S玉N岸先生やK県の八段の先生は後日別便で帰国される予定だそうです。
日曜日は200名を超える選手が参加し、社会人剣道大会が行われました。例年にない涼しさで今年ばかりは空調設備がない体育館でも熱中症の心配はありませんでした。
試合は男子団体・個人・壮年の部、女子団体・個人で行われ各コートで熱戦が繰り広げられました。男子団体はある地域の3チームが上位を独占し、審判長からも「素晴らしい」との講評がありました。関係者に話を伺うと30代後半の選手らが若手の選手達をしっかりとまとめているとのこと。なるほどそういうことかぁ~と納得&感心しきり。
火曜日のM署稽古会でも大会に参加した先生から「全く動けませんでした」とか「若い選手にはかないませんでした」とか話を伺い、試合の難しさについてしばし剣道談義で話が盛り上がりました。
社会人大会が終わった後は打ち上げを楽しまれた方も多かったようです。ある女性グループは10名以上で酒場に向かった様子。まさに女性パワー炸裂ですね。
土曜日は中体連が行われ、審判として参加してきました。この時期にしては珍しいくらい涼しい中、熱中症で倒れる人もなく、滞りなく試合が進行して無事終了となりました。
個人戦男子では大方の予想を裏切って、個人戦での実績が乏しい選手同士の決勝戦。実力差はなく、試合は延長戦へ。今大会から熱中症対策として延長戦12分を超えると、面を取って水分補給をすることになりました。この決勝戦も「水入り」のおまけ付で、最後の最後まで気を切らさずに放った渾身の一撃は誰もが納得する一本だったように思います。
いつも審判をさせて頂く場合には体調管理に万全を尽くそうと思いつつ、今週に限ってたまたま仕事が重なり、十分な睡眠時間の確保ができませんでした。しかも、こんな時に限って飲み会が入ったり、スマホが壊れたりとまさに「泣きっ面に蜂」状態。
朝9時半頃から17時近くまで長時間に渡る審判を何とか終えて帰宅した後、スマホの設定作業に取り掛かり、その最中に手順のミスをしてデータ移行ができずにちょっとしたパニックに。逸る気持ちと焦りから最後の落とし穴までは避けきれませんでした。
「最後の最後まで気を抜かない!」と試合中にどこかの先生がおっしゃっていたのはきっと私に対して向けられた言葉だったのでしょうね~。
日曜日は段別選手権大会があり、選手として参加してきました。
残念ながら初戦敗退。勝つための心技体が全く足りないことを実感しました。試合のビデオを見ると以前よりも上体の力は抜けたものの、気迫も抜けてしまったような姿に…。姿・形を気にせず、勝てばいいと思っていた時の方が気迫はあったように思います。
でも、姿・形を意識すると今度は違う欠点が出てしまいます。その上、咄嗟に足幅が開いたり、腕が上がったりするクセも直っていません。
試合後にある若手選手と話していると「先生(私)に稽古をつけて頂いたから結果がでました!(*注:全くの冗談です)」と軽口を叩きます。「こっちの方が勝ち方を教えてもらいたいわ!」です。
選手役員審判の皆様、長時間お疲れ様でした。
4日は私の立合いの日。朝稽古から一旦宿に戻り、戦闘態勢を整えていざ出陣。お相手は6年前に一度対戦しているO先生。実はこの先生、本県のT原先生と大学同期かつ、全日本実業団高壮年の部で優勝経験を持つ強者。6年前には実業団優勝者という輝かしい実績に相当な意識を持って臨んだ記憶があります。しかし、前回負けてからは「強いものは強い」という認識に変わり、今回はあまり気負わずに臨めた気がします。
構えに進む前から気持ちが伝わってきます。始め!の合図でさぁ立合い。お互い気持ちの攻め合いをしながら徐々に間合いが詰まっていきます。自分としては平然としているつもりでもお相手のスピードに負けまいと身体が勝手に反応するのか、次第に自分の足幅が広がっていきます。
ここからどうしよう?と少し迷ったところで出足のよい小手面が襲ってきます。何とか凌ぎ、お相手が息が切れかかったところを今度はこちらから小手面にいきました。タイミング的にはまあまあ、しかし打突部位を逃してしまい、決まらず。
ややあって、こちらが小手の打ち気を見せたところで逆に相小手面に乗られてしまいました。タイミング的にはバッチリで「やられたか?」とドキッとしましたが、一本にならず。その直後、お相手が面に飛び込んでくるのを出小手に合わせるも不十分で決まらず…。
結局、双方有効打突がないまま時間切れの引き分け。しかし今回の方が前回より気持ちのやり取りが出来たように思います。終わってから多くの先生方に「相手が強かったね~」という言葉を頂戴しました。「ご覧になっても分かりましたか?」と聞き返したいところでしたが、そこは内心だけに留めておきました。
I田八段やT八段にも自分の良い点、悪い点等をご教示頂き、特に悪いクセを如何に直すかが今後の課題。でも、身体が勝手に反応するクセを直せるのか?しばらくは自問自答する日々になりそうです。つづく
日曜日は八段選抜が行われ、観戦者のうち私が確認できた県内や黙行会関係者は15名いらっしゃいました。中でもM署で一緒に稽古をしている先生は親子で観戦しており、お子さんに感想を聞くと「すごかったです!」とはじめて見る迫力の八段戦に興奮しているようでした。
若いうちに一流に触れることが出来るなんて何て贅沢なのでしょう!こういう経験が今後の剣道人生に大きな影響を与えていくかも知れませんね。もちろん中学生で八段選抜を見に行こうとする意志自体も見逃せません。
出場選手の生い立ちや戦歴に思いを巡らせながら、多様なスタイルがある中でどのスタイルが自分の価値観に合致するかなんて考えながら観戦すると何倍も楽しく観戦できます(「100倍楽しむ八段選抜」なんていう本が書けるかなぁ~)。
さて、19日(火)は黙行会となっております。来る昇段審査や全国大会に向けての調整も兼ね、是非ご参加ください。第2道場ではT八段の対戦の感想や舞台裏などが伺えるはずです。
群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)