土曜日はK察稽古会。稽古前後に色々な先生とお話しするなかで「歯の治療で…」とか「膝の状態が悪くて」、「肩回りの腱に痛みがあって」、「腰の状態が」などなど身体に異常がある先生があちらにもこちらにも。健康で剣道できる有難さを感じます。
若手特練生や特練OBが中心の稽古会では全力を出しても打たれてしまい、ついつい当てに走りたくなります。当たったら当たったで「何をやっているんだろう?」と自己嫌悪に陥ることが繰り返されるので、今回は逸る気持ちを抑えて「調身調息調心」と唱えながら稽古に臨みました。
結果的には打たれてしまうことが多いのですが、気持ちの崩れがなければ参った!というものは少ないように思います。逆に自分が打ったところも相手が崩れていなければ実は参っていないわけで会心の打ちをどこに置くかで稽古内容が変わるように思います。
厳しい稽古でこってりと絞られたためお腹が空き、帰ってから新しく開店した街中のラーメン屋に行ってみました。新規オープンということで初々しさが感じられます。味のこだわりはなかなかのもの。餃子も美味しかったです。
結局のところ、剣道もラーメンもどこに基準を置くかを決めるのは自分次第。自己満足の世界でもあります。他人から評価される審査が近づけばそうも言っていられなくなるので残された今の状況を満喫しておきます。
17日(火)は遠方から1名の初参加者も含め盛況に黙行会が行われました。最近は遠方の先生方の比率が高まっているように感じます。初参加の先生も片道60km、最後の患者さんの診察を終えて駆けつけたとか。あちこちに剣きちさんがいますね~。
剣きちさんと言えば「小手っちゃんのブログ」が面白いです。内容もさることながら、更新の頻度が高い!いつ寝ていらっしゃるのか不思議になるくらい。また、黙行会の様子も小手っちゃん視点からカキコしておられるので複眼的に黙行会を捉えることができます。
ところで、T八段が特集される4月25日発売の「○○時代」の主題は素振りについて。そろそろ記事が仕上がる頃ですが、どう編集されているか私には知る由もありません。ただ、稽古不足を補うのに素振りが効果的であるのは確かのようです。成功の秘訣として「誰でもできることを誰にもできないくらい続ける」と言われることがあります。T八段も管理職になった頃から朝の走りと素振りを続けていると語っていらっしゃいました。ひょっとしたらこんなところにヒントがあるかも知れませんね。
稽古後に退職された先生方のお祝いが行われました。無事に定年退職を迎えられたことは毎日の勤務を継続された積み重ね。ちなみに花束授与後の集合写真を今年の写真として更新しました。小手っちゃんのブログといい、素振りの記事といい、継続の大事さを教えてくれます。
来月の黙行会は15日(火)です。次回もよろしくお願いいたします。
例年より早く桜が見ごろになってきました。年度末の送別会などで街へ繰り出す時などは公園の桜を見ながらしばしお花見を楽しんでいます。
月曜日はI島道場で稽古。いつもより多くの先生方がお集まりになり、約1時間しっかり稽古をつけて頂きました。S玉県のN塚先生との稽古では工夫された攻めに対して踊らされてしまいました。ご覧になっていたA井先生からは「動じて手元が上がる動きは格が落ちるように見える」とのご指摘があり、至極ごもっともと反省しきり。
動じない心の強さと身体の柔らかさを目指しているのに剣を交えると動じる心の弱さと身体の硬さが露呈してしまいます。しかし、ごく僅かながら一部分のイメージが何となくつかめてきたところもあるので良いイメージを持ち続けて稽古に励みたいと思います。
気温が高くなってきたせいか、終わると汗びっしょり。このくらい汗を掻くと帰ってからのビールが美味しく飲めます。飲み会でも飲んで家でも飲むと体重増がちょっと気になりますけど…。
春は出会いと別れの季節。
木曜日支部稽古会に、S玉県から黙行会に参加されていた若手の先生が「お世話になりました。」とわざわざ挨拶に来られました。今後は、黙行会での稽古ができなくなってしまうのは寂しいことですが、新天地でもぜひ頑張って頂きたいものです。
残念だなぁと思っていると、初めて支部稽古会に参加したという先生とお手合わせしました。後から聞けば同じ年ということ。別れもあれば新たな出会いもあるということですね。
自分の稽古ではどこまで瞬間的に力が入らないようにするかに気を取られて、自分勝手(機会でないところ)に出てしまったのは反省点の一つ。稽古も出会いも一期一会。一回一回を大切にしたいものです。
13日(火)の黙行会は年度末ということもあり、参加者はやや少な目となりました。それでも遠方からわざわざ時間をかけてお越しの先生方も多く、求めて来られる姿を目の当たりにするだけで刺激になります。
回り稽古では人数が少いことから、最近では珍しく八段の先生2人にお願いすることができました。T八段には捨てることを意識できたもののM田八段にはその意識が希薄になり、いつの間にか当てることを欲しがるクセが顔を出してしまいました。ちょっと油断するとすぐ元に戻ってしまいますね~。
第2道場の参加者は10名程度。鍋をつつきながらの剣道談義に花が咲きました。話の中で試合や稽古などで自分と似たような課題に直面している先生もいらっしゃると聞き、悩んでいるのは自分だけではないと安心感も生まれました。
さて、来月の黙行会は17日(火)と決定しました。今年度、めでたく定年退職される先生方に感謝の意を表すセレモニーをしたいと考えておりますが、今のところ「これ」といったアイディアが浮かんできません。セレモニーについて何か良いアイディアをお持ちの方は事務局までご提案ください。
O体大寒稽古、今回初めて参加され同部屋になったN尾先生に少し触れさせて頂きます。N尾先生はT八段の大学同期でM大教授。過去、親王杯でT八段と対戦された後の宴会に同席させて頂いたことがあります。今回、長い時間ご一緒させて頂き学術的観点から剣道を捉えられている側面を知り、造詣の深さに感銘を受けました。
土曜日の夜はOB主催の懇親会が行われ、N尾先生と群玉軍勢も参加しました。例年に比べて参加者が少なく「これはひょっとして?」という期待が出てきました。と言うのも懇親会でも参加人数が多いと先生方にあまり話を伺えませんが、少人数であれば必ずチャンスは来ます。
案の定、宴の中盤近くになって落ち着いたころ、頃合いを見てS道範士の元に参じました。お話しを伺うと稽古でもご指摘頂いた通り、「もっと開いていかにゃぁ、いかん」ということでした。硬く守ろうとするのは比較的簡単ですが、柔らかく開いていくというのは至難の業。
K﨑先生にも社交辞令でないご指導を懇願すると「構えをふわっと柔らかく」とS道範士と同じような内容でした。もうそろそろ、いきり立って行くぞ!打つぞ!は卒業しなければいけないとの想いと、その剣道を目指して果たしてすぐに試合に勝てるか?の葛藤に悩まされます。いずれにしても覚悟を決めなければいけない時期に来ているような気がします。
翌日の朝稽古で力を抜いた構えを意識して浅見先生に掛かると「迫力ないな!」と率直かつ的確なお言葉。確かにおっしゃる通り。もし、一夜にしてふわっと立って迫力ある構えになったら無敵になってしまうところですが、かすりもせずに終わったことを考えると今の実力はその程度。しかし、今の自分を知ることだけでも貴重な経験でした。
O体大寒稽古、一歩間違えば「厳しいこと」自体が世間から批判される時代にあって、その存在意義を再認識しました。この寒稽古に関わった全ての方に感謝申し上げます。(おわり)
翌日の朝は4時半に起床し、5時過ぎに道場入り。大学生を中心に子供から大人までたくさんの人が「ワッショイ!」の掛け声を掛け体育館内を走ります。
座礼後、切り返しを30分程度受け続け、掛稽古に入ってしばらくしてS道範士の列に並びました。Y師寺先生の話によれば、近年、S道範士は朝稽古しか出られないため長蛇の列ができるということだったので、早めに切り上げたのです。案の定、既に長蛇の列になっており、約40分並んでようやく自分の番になりました。
毎年変わらないS道範士の圧力は壁のようです。にっちもさっちもいかなくなったところで面に飛ぶといとも簡単に胴に返されます。それでも気を取り直して向かうも本日一番の切れ味のある小手で「パクっ」と切り落とされてthe end。ものの2・3分?で終了となりました。しかし、全く物足りなさは感じず、ただただ自分の力不足を反省するばかりでした。
その後、S道範士の列に並んでおられたT八段やN尾先生の立ち合いを拝見して自分の稽古ぶりとの違いに目を奪われました。稽古後、S道範士にお礼に行くと「力が入っている。もっと抜くこと」とご指導頂きました。
その日の午後練でK﨑先生にお願いし、稽古後にお礼に行くと「伸びのある面が出た。」と一言。有難いお言葉ではありますが、何となく違和感を感じたので宴会の席で掘り下げて伺おうと心に決めました。(つづく)
先週の金曜日から日曜日にかけてO体大寒稽古にお邪魔してきました。今年の群玉軍勢はT八段、K田先生、私の3人で乗り込み、まずはいつものお好み焼き屋で腹ごしらえ。その際、前乗りしていたY師寺先生とS川さんに合流しました。
S川さんは約5年前、K大2年生の時に遠路はるばる電車を乗り継ぎ、黙行会に参加されたことがあり、現在は某国立大学の大学院(体育学専攻)に通っています。その時の学生さんとお好み焼き屋でご一緒するなんて夢にも思いませんでした。不思議なご縁を感じます。まぁ、HPを見てメールをし、全くの飛び込みで黙行会に参加した大学生はここ10年間で彼一人ですから、特異なケースであることには違いありません。
初日の午後練は「座り」から入り、地稽古へ。おんたけ講習会でお世話になった男子学生が一番に掛かってきてくれました。お手合わせすると講習会からまだ数カ月しか経っていないのに、その時感じた実力よりかなり力強さが増していました。その後、O体大生と10名程度、約1時間に及ぶ稽古で左足の太ももとふくらはぎがパンパン。初日から出し切り「もうこれで帰ってもいい!」と思うくらいの充実感が得られました。
夜は寒稽古参加者と大学関係者で懇親会。チェーン店ということもあり、せっかく満を持してT八段からO体大へ(注:かんりにん半額負担含む)G県の銘酒を送って頂いたのに持ち込み不可。その代わりに店から出されるお酒やワインは美味しく、新鮮な海鮮料理に舌鼓を打ちました。イタリアから参加している剣士とは英語を交えてわずかながらコミュニケーションが取れたことで英語に対する苦手意識が薄まり、この調子で英語も勉強し続けよう!とモチベーションが高まりました。(つづく)
14日の昼間は気温がそこそこ上がり、何となく春の訪れを予感させます。
今年最初の黙行会はやや少なめながらも初参加のJ大OB2名を含め、普段と変わらず行われました。ありがたいことに道場には暖房が入っていたため寒稽古の寒さに比べ雲泥の差です。
稽古後にT八段から「囲い込みの意識」など含蓄のある話を聞くことができました。そのお話の発端は寒稽古の懇親会でS道範士が話された話題でした。S道範士曰く、「道場や学校等の集団になると指導者はどうしても自分たちだけで囲い込む傾向がある。道場閥とか学閥とか、そうではなくて多くの先生に稽古をお願いして(解放して)いろいろな経験を積むことが大事だ」ということでした。
私としては自分の剣道と囲い込みの意識がダブります。つまり、自分が勝とうとすれば打たれたくない意識が高まり、相手と壁を作ることによって自分を守るという手法も使う私は戦術そのものが否定されることになります。しかし、稽古でも試合でも本当は解放していく方が強いのではないかと直感的な確信があることも事実です。自分を解放しつつ、有効打突を出すというのはかなりの難問ですが、高みを目指す上では必要不可欠な要素かも知れません。
黙行会は「来る者拒まず、去る者追わず」を標榜しています。いつでも開いているという黙行会の精神を自分も見習いたいものです。
次回の黙行会は3月13日(火)18:50からと決定しました。よろしくお願いいたします。
日曜日はT八段、U兄弟先生と私でJ大寒稽古に参加してきました。行きの車の中で赤っぽい色をした月を見たU弟先生が「不吉な予感」とボソッとつぶやいていましたが、私には全くピンときませんでした。
朝5時半から開始の寒稽古は年齢も年齢なので元立ちの立場での参加です。切り返しが約30分の後に打ち込み掛稽古が行われました。切り返しはやや軽めか?と思ったところ打ち込み掛稽古になって事件は起こりました。
打ち込み掛稽古になっていつもの通り、大学生に打たせたり、捌いたり、体当たりしたりしていたところ、身長185㎝、体重90kgを超えると思われる大学生が掛かってきました。最初はいつもどおりに受けていましたが、途中から大柄な体格を武器に強烈な体当たりを出し始め、軽く3m位後ろに飛ばされました。
1度のみならず何度も繰り出される体当たりの衝撃は凄まじく、U兄先生曰く「車と衝突した衝撃に等しい」くらい。しかし、ここは大学の寒稽古の場。元立ちとして怯むわけにもいかず、圧倒的な馬力と体格差で左右に振られても後ろに飛ばされてもこちらは相手に向かっていくしかありません。後半はどちらが元立ちか掛手か分からないほど異様な光景に映ったのではないでしょうか。
立っているのがやっとの状態になってきた頃、見かねたT八段が「助っ人」として参戦して頂き、何とか2人がかりで「制圧」することができました。後で聞くとその大学生は全国的に有名な剣道名門高校出身でまだ1年生とのこと。末恐ろしい逸材です。少なくともあと3年間はあの体当たりがあると思うと「不吉な予感」はある意味当たっていたかも知れません。来年は4人がかりで鬼退治かな~
首から足先、指先に至るまで稽古後からあちこちに痛みが生じ始め、翌日はそれを上回る痛みが襲っていますが、充実感や達成感は何とも言えません。全部含めて今年も満足感の高いJ大寒稽古となりました。
群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)