14日の昼間は気温がそこそこ上がり、何となく春の訪れを予感させます。
今年最初の黙行会はやや少なめながらも初参加のJ大OB2名を含め、普段と変わらず行われました。ありがたいことに道場には暖房が入っていたため寒稽古の寒さに比べ雲泥の差です。
稽古後にT八段から「囲い込みの意識」など含蓄のある話を聞くことができました。そのお話の発端は寒稽古の懇親会でS道範士が話された話題でした。S道範士曰く、「道場や学校等の集団になると指導者はどうしても自分たちだけで囲い込む傾向がある。道場閥とか学閥とか、そうではなくて多くの先生に稽古をお願いして(解放して)いろいろな経験を積むことが大事だ」ということでした。
私としては自分の剣道と囲い込みの意識がダブります。つまり、自分が勝とうとすれば打たれたくない意識が高まり、相手と壁を作ることによって自分を守るという手法も使う私は戦術そのものが否定されることになります。しかし、稽古でも試合でも本当は解放していく方が強いのではないかと直感的な確信があることも事実です。自分を解放しつつ、有効打突を出すというのはかなりの難問ですが、高みを目指す上では必要不可欠な要素かも知れません。
黙行会は「来る者拒まず、去る者追わず」を標榜しています。いつでも開いているという黙行会の精神を自分も見習いたいものです。
次回の黙行会は3月13日(火)18:50からと決定しました。よろしくお願いいたします。

日曜日はT八段、U兄弟先生と私でJ大寒稽古に参加してきました。行きの車の中で赤っぽい色をした月を見たU弟先生が「不吉な予感」とボソッとつぶやいていましたが、私には全くピンときませんでした。
朝5時半から開始の寒稽古は年齢も年齢なので元立ちの立場での参加です。切り返しが約30分の後に打ち込み掛稽古が行われました。切り返しはやや軽めか?と思ったところ打ち込み掛稽古になって事件は起こりました。
打ち込み掛稽古になっていつもの通り、大学生に打たせたり、捌いたり、体当たりしたりしていたところ、身長185㎝、体重90kgを超えると思われる大学生が掛かってきました。最初はいつもどおりに受けていましたが、途中から大柄な体格を武器に強烈な体当たりを出し始め、軽く3m位後ろに飛ばされました。
1度のみならず何度も繰り出される体当たりの衝撃は凄まじく、U兄先生曰く「車と衝突した衝撃に等しい」くらい。しかし、ここは大学の寒稽古の場。元立ちとして怯むわけにもいかず、圧倒的な馬力と体格差で左右に振られても後ろに飛ばされてもこちらは相手に向かっていくしかありません。後半はどちらが元立ちか掛手か分からないほど異様な光景に映ったのではないでしょうか。
立っているのがやっとの状態になってきた頃、見かねたT八段が「助っ人」として参戦して頂き、何とか2人がかりで「制圧」することができました。後で聞くとその大学生は全国的に有名な剣道名門高校出身でまだ1年生とのこと。末恐ろしい逸材です。少なくともあと3年間はあの体当たりがあると思うと「不吉な予感」はある意味当たっていたかも知れません。来年は4人がかりで鬼退治かな~
首から足先、指先に至るまで稽古後からあちこちに痛みが生じ始め、翌日はそれを上回る痛みが襲っていますが、充実感や達成感は何とも言えません。全部含めて今年も満足感の高いJ大寒稽古となりました。

木曜日は支部の新年初稽古会。いつもの参加者に加え、ご無沙汰の若手K先生が女性を連れて道場に入ってきました。女性はK先生の教え子か?と一瞬頭をよぎりましたが、いらぬ詮索はよそうとすぐに頭の中を消去しました。
稽古は小学生から大人の先生まで幅広い年齢層の方に渡りました。いつもながら難しいのは高校生。ちょっと油断すると一方的に打たれるし、自分本位では気持ちが通わないつまらない稽古になるし…。このどちらでもない微妙なラインを一刻も早く見つけることが今後の課題の一つです。
大人の先生では久しぶりにK先生と稽古ができました。私の攻めが通じず、打ち気がはやって右足に体重が乗った瞬間に打ち切られること数回。打たれるたびに「あぁ~!いつもT八段に指摘されているところだ~」と同じ失敗を何度も繰り返していることに反省です。
稽古後、K先生とお話しする機会があり、お連れの女性剣士は結婚した奥さんで大学の同級生だと紹介を受けました。情報通のM子先生によればK先生の奥さんは県外の強豪高校から名門大学に進学したバリバリの剣道専門家だとか。
「こいつは(新)春から縁起が良いわい!」と歌舞伎のように言い放ちたい気持ちをグッと抑え「お幸せに」とだけK先生に伝えました。ただでさえ人口減少の昨今、若くて有能な人材には地域に貢献してもらえるよう温かく迎えたいものです。

明けましておめでとうございます。
平成30年の初稽古は支部の元旦稽古から。子供から大人まで幅広い方々が集まり、市武道館が一杯の盛況な初稽古となりました。T八段にも稽古をつけて頂き、書き初めならぬ打たれ初め?で今年の幕が開きました。
2日目はF市の三ヶ日稽古会にお邪魔してきました。ここでもI田八段をはじめF支部の先生方に稽古をつけて頂き、2日連続で八段の先生にお願いできるという幸先の良いスタートが切れました。
両八段にお願いして分かったことは、昨年の後半に「出の感覚」が掴めたかなぁという感触が、年末の忙しさで稽古やトレーニングを怠っていたら年明けにはいつの間にかそれが何処かにいってしまったということ。逃した魚は大きい!と新年早々痛感しています。
浅見先生のご指摘どおり、最近はS館道場に限らず以前お世話になっていた複数の稽古場所にお邪魔できなくなっています。年を取るに従って仕事関係、社会的な役割、義務的な自己研鑽などが増えて自分の意向に関わらず、以前より稽古時間はかなり減少しています。
残念ながら全てを断って剣道に打ち込めるほどの経済力がまだないため、ある程度の社会的役割を果たしつつ、限られた条件の中でいかに質を高めていくか、「やれるときに必死でやる(質を高める)」を今年のテーマとして取り組んでいきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

12月も下旬とあってあちこちの道場で稽古納めとなっています。支部稽古会も21日で稽古納めになりました。
やや遅れて参加されたT八段に気づき、運よく一番はじめに稽古をつけて頂きました。最初からエンジン全開で臨みますが、初太刀はその先を取られてしまいました。気を取り直して集中力を高めながら「今度は自分が絶対に先を取る」と気持ちだけは切らせないように稽古が続きました。しかし、攻めより打とうという気持ちが先走ると攻め返されたときに居着いて打たれることが多かったです。そう簡単にはいきませんね。
最近の稽古では試合や来るべき審査の本番を強く意識するようにしています。簡単に言えば「稽古=試合or審査」の図式です。過去の自分の試合をビデオで見ると稽古でしないことをしている「稽古≠試合」に気づきます。今回は稽古で試合を意識することによって試合でよく出る癖が出たようです。そこをT八段にご指摘頂きました。
稽古が終わって着替えているとS藤先生から「長げーよ!」と一言。「えっ!何のことですか?」と尋ねると、T八段と私が25分くらい稽古をしていたそうです。長時間の実感が全くなく、稽古終了の太鼓が今日はやけに早いなぁと思ったくらい…。しかし、高ぶった興奮は冷めやらず、いつになっても寝付けず。翌日昼頃になってようやく眠気が襲ってきました。

19日は今年最後の黙行会。お忙しいところ、遠方から多くの先生方がお集まりになり、盛況に行われました。遠方と言えばダントツで遠いギリシャからの2名(ご夫婦)。2年前にも参加して頂きましたが、久々ということもありいい刺激になりました。
稽古後には11月にご昇段された先生のご披露やギリシャからの先生のご紹介など和やかな雰囲気で稽古が締めくくられました。
忘年会は予想を超える皆様がお越しくださったため、会場はかなり窮屈になってご不便をおかけしました。都合良くとれば密着度が高く、距離感が縮まって親密度が増したかも?
歓談中に次回の黙行会日程の決定、先生方からのご芳志の披露、会場校の先生にT八段から道場使用料をお渡しするなど滞りなく進み、飲んで食べて、今年の反省やら来年の抱負やら、わいわいがやがや言いたいことを喋った楽しい忘年会になりました。酔っ払って後半の記憶があいまいになっているのはいつものことですが…。
ところで会場校の先生方から黒のクロックス(サンダル)の忘れ物のお知らせがありました。お心当たりの方は入口横に置いてますので早めの回収をお願いします。

土曜日はK察稽古会に参加。寒さで足の感覚が麻痺しそうな中、若手特練員に加え、指導陣の先生方にも厳しい稽古をつけて頂きました。そのお蔭?で凍てつく寒さでも稽古終わりに面を取ると茹で上がったうどんのように頭から白い湯気がふわーっと立ち上がりました。
自分なりのイメージをもって臨むも特練員相手では思い通りに打たせてくれません。それどころか出のタイミングが遅れたり、ギリギリの我慢が居着きに繋がったり、自分からの仕掛けが悟られてその直後を狙われたり…と多くの反省点が浮き彫りになりました。そういった課題をできるだけ的確に解決して何とか早く一矢報いたいものです。
さて、12月19日(火)は黙行会です。下記再掲となりますが、よろしくお願いいたします。
【稽古時間のお知らせ】
12月の黙行会は18時30分開始となります。お間違えのないようお越しください。
【忘年会会場のお知らせ】
場所:居酒屋 羅珈亜樹 (らかあじゅ)
群馬県高崎市白銀町17(http://www.lacage.biz/)
TEL:027-327-4401
開始時刻:およそ20時30分頃から
会費:4000円(前払)
忘年会のみ参加される先生は席確保のため、予め事務局までご連絡ください。
【道場使用料のご協力のお願い】
11・12月で下期分の道場使用料をお1人様(1000円)にてお願いします。前回同様、集金箱と芳名帳を用意しておきますので先月お支払をされていない方はご協力をよろしくお願いします。
【全国審査会に合格された方へのお願い】
全国審査会で合格された方のお名前を稽古後にご披露させて頂きますので予め事務局までご報告ください。

師走に入ったという時期はとっくに過ぎていて、気がつけばもう12月の第2週目が終わろうとしています。年末特有の忘年会や仕事の関係で稽古はおろか、運動もそれほどできない状態が続いています。
稽古不足を感じつつも木曜日の支部稽古会では久々にT八段にじっくりと稽古をつけて頂きました。構え・攻めの圧力はやはり八段の先生です。無意識に心が踊らされてしまいました。
T八段の足の故障が治りきっていない影響で、たまたま当たることはあってもこちらが先を取って中心を割り、面を打つという理想にはまだまだ程遠い状況。逆にちょっと前の悪い癖が出ていたと指摘を受け、ハッと気が引き締まりました。サボり気味の一人稽古も見透かされたようです。
忘年会シーズンはこれからピークを迎える時期ですが、少し自粛した方がいいかも知れません。ただ、そうは言っても毎回お酒が入ると自動的に自粛が解除されてしまう悲しい性を持ち合わせているため、忘年会は忘年会として目一杯楽しむことにします。

今回から開始時刻が10分早まった黙行会は皆さん概ね予定時間にお集りになり、通常通りの稽古会となりました。
自分の稽古は受審資格が再来年に到達するということで、審査会場で立ち合うことをイメージして稽古に臨みました。2分刻みの回り稽古はシュミレーションするには丁度良く、上手くいったり、いかなかったりで、合格レベルである4人連続して自分の立ち合いができるというラインにはほど遠い印象を受けました。
稽古後のT八段の講話は「いかに基本どおりの打ちが本番で出せるか」でした。簡単そうで実に難しい。相手の攻めに圧力がある場合は尚更です。「相手がいなけりゃ俺もそこそこ強い」とおっしゃっていたある先生の気持ちがよく分かります。
第2道場に集まったのは近年稀にみる少数精鋭の4名。少数でも少数なりに濃いお話もできたのでそれはそれで楽しく過ごせました。
さて、次回の黙行会は12月19日(火)6時30分からとなります。稽古後に場所を変えて忘年会を行いますので是非皆様のご参加よろしくお願いします。

土曜日は全国的に有名な実業団チームのMS保険の方が何名か来県されました。午前中はK稽古会、午後は本県の社会人を中心とするチームと白熱した練習試合が展開されました。MSチームはインハイ優勝経験のある選手3名を擁する強豪ということもあり、内容が素晴らしかった!見習うべきことが多かったです。その後の稽古や飲み会等も含めて交剣知愛を深めることができました。
翌日の日曜日は地区大会。U兄弟先生が打った剣道形は稽古時より数段見応えがありました。長時間に渡り選手、審判、役員、付き添いの皆様、お疲れ様でした。
また、この土日の昇段審査で昇段された先生方、大変おめでとうございます!遠方の大学の先輩からも昇段のご報告を頂き、何百キロ離れた先輩が住んでいる方向に向かって祝杯を挙げました。
さて、21日(火)は黙行会です。黙行会参加者で合格された方は稽古後にご披露したいと思いますので事前に事務局までご報告をお願いします。
毎年恒例のお願いとして11・12月で下期分の道場使用料をお1人様1000円にてお願いしています。前回同様、集金箱と芳名帳を用意しておきますので皆様のご協力を賜りますようよろしくお願いします。

群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)