先日、稽古帰りにコンビニに立ち寄り会計をしていると「外は雨が降っていますか?」と怪訝そうに店員に尋ねられました。外を見ると雨は降っておらず、「いや降ってませんけど…」と言いかけて頭からズボンまでびしょ濡れの自分の姿をようやく認識し、「あっ!いや!これは汗です」と言い直しました。
そうなんです。空調のない稽古場で1時間稽古すると夜でも大量に汗を掻いてしまうのです。コンビニに入る時は自分の姿を確認してからでなければなりませんね。
暑いと言えば、やる気が出ない理由の1位はお金がないこと、2位は暑さのせい、というネット記事を読みました。お金がないことはさておき、暑さで身体がだるく、やる気がでないのは私だけではなかったと少し安心しています。
もうしばらく暑さが続きそうなので、身体と相談しつつ休みながら稽古を続けていきたいと思います。
お盆が過ぎた17日は夏の終わりを感じさせる涼しい一日となりました。この日を境に季節が変わっていく予感がします。
さて、お盆の最中にK原先生、T範士、U兄先生とK大に、T範士、U兄先生とW大の夏合宿にお邪魔してきました。K大は師範のF本先生をはじめ錚々たる顔ぶれの先生方がお出でになり、地元の先生方も数名参加されていました。本県国体女子チームも参戦し、前半に行われた練習試合では切れのある動きを見せていました。
後半の地稽古では「本質を追求しなければ価値はない」と言わんばかりに真っ向勝負で挑んでくる学生さんが多かったように思います。こちらも負けじと先をかけることに終始し、終わった頃には汗びっしょり。
次の日はW大。今年から交代となった新監督にお話を伺うと私と同じ年。しかも、大企業の要職を務めながら既に八段に合格されており、見習うべき点が多数ありました。学生さんとの稽古では「結果を出さなければ意味がない」という執念を感じ、こちらもそれを上回る気持ちで「出し切る、捨て切る」を意識して稽古に臨みました。前日同様、体力の限界付近までは行けたようです。
この夏合宿、両校のカラーの違いを感じることを含めて自分の糧になりました。後で思うと17日くらいの涼しさであればもっと動けたかも?と少し負け惜しみのような複雑な心境が残っているのが不思議です。
日曜日の朝、久しぶりに鑽士会にお邪魔しました。大人と中学生合わせて10数名が集まり、基本打ち&打ち込みで約30分、地稽古約50分の稽古。この稽古会に参加するにあたり、普段の地稽古ではなかなか修正できない部分を基本打ちで修正したいという気持ちが強くありました。
ところが、いざ基本打ちをするとイメージ通りに打てません。あれあれ?試行錯誤して徐々に回数を重ねていくと何となくしっくりきたところもありますが、それとて最初からできないということは正確な打ちが身体に染み込んでいない証拠です。
先日の国体強化合宿で〇橋範士に稽古をお願いしたところ、「打ち込みせえや」とのお言葉を頂きました。更に懇親会では「床を踏む(稽古)回数や」とか「ただ床を踏めば良いじゃなく、工夫せなあかん」など一般論にも関わらず一言一言が心に響きました。
私自身、色々なお役目や仕事関係で稽古量が低下する反面、加齢やこのところの暑さで疲労度は増すばかり。その中でいかに稽古量を確保し、質を高めるか、鑽士会に参加された先生方と稽古後に反省話をする中で意識を新たにしました。
19日の黙行会は2分刻みの回り稽古が淡々と続くいつも通りの稽古会でした。湿度が高かったせいか自分としては珍しく稽古時間がやけに長く感じられ、バテるのも早かったように思います。
稽古後に全国大会でご活躍された先生方のお祝いやT範士の講話がありました。講話では気持ちのやり取りの重要性が説かれ、その話にうなずくばかり。ただ、そのやり取りの中でどこで出たら良いか、出る前にどう攻めたら良いかなど謎は深まるばかり。ここを追及するのが正しい道なのかも知れませんね。
第2道場では美味しいお酒と料理で楽しい歓談。サッカーの様子がやや気になりながらもビールの後に2升の日本酒が空き、翌日は頭が回らず身体が怠い。これ二日酔いって言うんでしたっけ。大雨で外での仕事がなくなり助かりました。
さて、7月の黙行会は10日、始まりは18:50~19:40の50分間です。暑気払いを行いますので是非ご参加ください。場所等の詳細については後日、当談義場にてご案内いたします。
5月下旬になり、湿度が高く、雨が降ると何となく梅雨っぽく感じます。
火曜日はM署稽古会にお邪魔し、久しぶりにI田八段に掛かることができました。足の調子が良くなってきたのが嬉しく、すぐにでも打ちたい気持ちが出てしまい、機が熟さない場面で打ち出していたようです。
I田八段としては「どうしたのか?」という気持ちだったのかも知れません。具合が思わしくない時と比べるとちょっとテンションも高めだったか。
お休みされていたT原先生も復活され、嬉しそうに剣道をされていました。健康で剣道できることが一番ですね!
土曜日はK察稽古会にお邪魔してきました。そこには結構な数の初任科生も参加しており、初々しさもあって、いつもよりフレッシュな感じがしました。
若手がてんこ盛りでの元立ち約1時間。立て続けに特練生7人との稽古はかなり厳しいものでした。先を取って打ち切った!と思ったその瞬間に面に乗られたり、本来であればこちらが遣うべき絶妙な技を繰り出されたりと、心の動きも読まれているようです。「もっと工夫すべき」と教えられているようで、今後は瞬間の技について研究すると良いのではないかと勝手に解釈しています。
稽古後、アキレス腱回りに痛みを感じたため、整骨院でM澤先生に診てもらうと「大丈夫、アキレス腱切れないから稽古していいよ!」とあっさり。自分の身体が強いんだか、弱いんだか…。
技術は「半分、青い。」お年頃。しかし、実年齢は青さの見られない域に達していることなのであまり過信しないことが大切ですね。
15日火曜日は黙行会。まるで黙行会にタイミングを合わせたように当日の地元紙スポーツ欄一面にT八段、N田新八段が大きく取り上げられました。その影響もあってか、TK太郎さんが久しぶりにひょっこり顔を出すなど掛手の列が一列に並び切れないほど盛況な稽古会になりました。
稽古が終わり、称号昇段のセレモニーが行われた際には参加者全員の思いが一つになり、想像を絶する空気感になりました。表現し切れませんが、あえて言葉にすれば、「祝福する気持ちが一体化し、魂の浮き上がりを感じた」とでも言えばいいのでしょうか。それを味わえたことに感動。まさにプライスレスな経験でした。
第2道場はこれまた普段にも増して人数が集まり、ご芳志も沢山頂きました。祝福ムードに包まれ、合格の秘訣など伺うこともできました。また、八段審査合格動画の上映では固唾を飲んで見入りながら、時には有効打突で「おおっ!」という感嘆が漏れるなどいいお手本を拝見できました。
なお、皆様からのご芳志やお祝金が予想をはるかに上回ったため、残金は次回の昇段お祝等に充てさせて頂きたいと思います。どうぞご了承ください。次回の黙行会は6月19日(火)です。次回もまたよろしくお願いいたします。
T八段が範士称号に合格された情報が駆け巡り、なぜか私の元にも複数の先生方から「おめでとうございます!」と電話やメールを頂きました。私が「ありがとうございます!」と返すのは変なので臨機応変に返しつつも、お祝いの気持ちが伝わってきてとても嬉しく感じます。
さて、演武大会4日の朝稽古は混雑が激しく、K井範士に辿りついたのは10人くらい並んだあと。前日にアドバイスを受けた「ほとばしる気合」を込めてK井範士に初太刀を打ち込もうとしたところ、その先を取られて面を打ち抜かれました。初太刀で参りましたと竹刀を納めてもよかったのですが、気を取り直してもう一度。しかし、一本も掠ることなく終わりました。昨年まではもう少し打たせてもらえたのに今年は全く相手にしてもらえませんでした。
その後、S野範士の列に並びましたが私の直前で時間切れ。今年はS野範士にもK井範士にも尋常でない位の行列が出来ていました。以前はこんな列ではなかったのに…ひょっとしてこのブログが影響を与えた?と勘繰るくらい。
そう言えば昨年か一昨年か、他県の先生から「かんりにんはいい先生に並ぶね~」とお褒め?の言葉を頂戴したことがあります。その先生が以前稽古をお願いして衝撃を受けた先生の列に私が並んでいたというのです。おっと!こういう情報漏洩が自分の首を絞めるのを忘れていました。
演武大会での自分の出番は正午頃。お相手は大柄で構えが安定しており、動じない先生でした。直前のU弟先生が見事な2本勝ちを収めたこともあり、思い切って捨て切ることだけを考えて初太刀の面を繰り出しました。しかし、体勢が崩れて相面が流れてしまい、一本にならず。その後数合ののち、小手面に乗ろうと小手の誘いの動作を起こした瞬間に小手をバックリ決められて一本あり。作意が見事に見破られました。
結果は負けましたが、自分なりの剣道は出せた部分もあり、晴れやかな気分で終えることができました。あとは修正すべき点をいかに早く修正するかです。でもこの作業が一番難しいんですよね~。(続く)
このGW、演武大会に出場してきました。この期間の話題の中心は最年少八段合格が本県から出たこと。全国各地の先生から「N田先生凄いですね!」と挨拶代わりにその第一声を聞くことが多かったです。
私は審査2日目の午後から見学に入ったため、合格の立ち合いを拝見できませんでしたが、ある先生曰く、「1日目、2日目の両日を通して間違いなく1番の立ち合いでした。」ということでした。実力があっても本番で力を出せないのが審査の難しいところなのに一発で越えていくというのは本当の実力者の証と言えるかも知れませんね。
さて、3日の朝稽古は稽古時間が30分繰り下がった影響で範士のほとんどが途中で切り上げられたため、2人の先生しかお願いできませんでした。しかし、F川範士の圧力を味わったり、八段選抜3位になったこともある栗T教士に初めてお願いできたりといつも通り濃い朝稽古を堪能することができました。
3日の午後は毎年行われている中堅剣士同期と10期上の合同稽古会で、名だたる八段の先生方に稽古をつけて頂いた上に飲み会までご一緒させて頂きました。稽古では「甘い、もっとほとばしる気合を出せ!」と厳しいご指導を受けつつ、飲み会では冗談を交えて審査合格体験を熱く語られるなど、毎回本当にいい勉強をさせてもらっています。(続く)
水曜日の県武道館合同稽古会後に、来る今月29日に開催される都道府県対抗の壮行式がありました。県の代表7名に向けて会長からの激励があったのち、代表Aチームと代表でないBチームに分かれて壮行試合が執り行われました。
私はBチームの大将として参加。先鋒次鋒とは初対面でしたが、それ以外のBメンバーとは顔なじみで、代表でない気楽さからリラックスして試合に臨むことができました。
BチームはAチーム相手に善戦し、大将が2本勝ちをすれば引き分けの星数で私に回ってきました。試合前までのリラックス状態から「2本は無理でも何とか一矢報いたい」と勝ちたい欲が出、結果的にAチームの大将に上手く使われてしまい、1本も取れず引き分け。試合のテクニックはやはり一枚上手でした。
HAHAウッキーさんが私のスマホで撮影して下さった動画を帰宅して見ると、足幅が広がったり、上体から突っ込んだり、機会でないところで打ち急いだりしているなど相手の術中にまんまとハマっている映像が映っていました。いやいや、そうではなく、相手との関係の前に自分自身の問題だということがよく分かりました。
この反省は4月25日発売「〇〇時代・実践素振り主義」に取り上げられているT八段の記事をよく読んで地力を高めたいと思います。
もう間もなく本番。体調にはくれぐれもご留意され、都道府県代表選手のご活躍を祈念いたします。
群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)