22日は冬至。我が家では柚子湯とかぼちゃは欠かせない定番アイテムとなっています。柚子湯の効用はともかく、柚子湯に入っているだけで季節感が味わえます。最近では一年中見かけるかぼちゃでさえも何となく季節感を出しているように思います。
23日は午前中に支部主催の2・3級審査、1級講習会が行われ、そのお手伝いに行ってきました。例年と一番違うところは武道館内に暖房が入ったことでしょうか。今年の夏過ぎ頃にエアコンが設置され、酷暑の稽古環境が改善されたことはまだ記憶に新しく、今回暖房が入ったことでまたその恩恵を感じました。
夕方からは久しぶりに県連主催の稽古会に参加。祝日かつM支部の忘年会と重なったこともあり、いつもの半分程度の参加者でしたが、ベテランの先生方といい汗を流すことができました。
稽古前にある先生が「この祝日にクリスマスパーティーをしている人が多い。」と話せば「クリスマスって歳でもないだろう!」と別の先生。確かにクリスマスと言えば昔は特別行事感がありましたが、最近では全くと言っていいほど自分の中でクリスマスの盛り上がりがありません。これも季節感の消滅の一つかも知れませんね。
寒いとか暑いとか、クリスマスだとか正月だとかが薄まりつつある昨今、忘年会だけは毎年コンスタントに増えて楽しんでます。
先日の連休、毎年お邪魔している「おんたけ講習会」に参加してきました。昨年は9月に講習会があったその一週間後に御嶽山の噴火がありました。一連の報道で周知の通り、多くの方がお亡くなりになったり、負傷されたりして、未だ行方不明の方もいらっしゃるそうです。
主催者のご配慮により、講習会の前にお亡くなりになった方々の慰霊祭が執り行われました。ずっと気になっていながらも何もできなかった自分にとっては、その場で祈ることしかできませんでしたが、祈ることで心のつかえが少し取れたように感じました。心よりご冥福をお祈りいたします。
講習会初日の朝は土砂降りの雨。天気も泣いているようです。その講習会でS道範士に稽古をお願いしました。印象的だったのはS道範士の強烈な体当たり。しかし、決して暴力的ではなく、体が当たる瞬間に腰がぐっと入ってくるため当たった衝撃が足腰にくるのです。何合かしてから後の展開はいつもと同じ、掛稽古で息が上がってからの切り返しです。5分と経っていないのに全てを絞り出されました。こういう稽古をつけて頂くと自分の薄っぺらさがさらけ出てしまいます。でもこういう機会があるからこそ反省できるのかも知れません。
講習会では講話や剣道形でより剣道を深められ、懇親会での剣道談義でご参加の皆様との交流が深められました。今回は都合により短い日程でしたが、大変勉強になりました。お世話になった皆様、大変ありがとうございました。
秋晴れに恵まれた連休最終日、空気もカラッとしていて絶好の行楽日和のなか、支部では初二段講習会が行われました。
午前中に初段の剣道形と実技、午後から二段の剣道形と実技の二部制。講師は約10名体制で朝8時頃から夕方5時頃まで滞在時間の長い講習会でした。講師・役員の先生方大変お疲れ様でした。
私も講師としてお手伝いしましたが、初段の剣道形は3本目までを型通りに教えるだけで精一杯、二段の剣道形も5本目まで何とかたどり着いたという程度。まぁ、私が心配しなくとも受審者は審査までに練習してくることでしょう。
講習会終了後、10月に行われる小学生の大会に刃引きで剣道形を打つ先生同士の剣道形が披露されました。間合いや溜めなどはとても参考になり、「講習会で受講生に見せてあげれば良かったのに…」と思ったのはきっと私だけではなかったはず。剣道家は奥ゆかしい方が多いようです。
火曜日は道場をお借りして、ある剣友とプチ稽古会。数年ぶりに稽古をする機会に恵まれ、大いに刺激になりました。と同時にビデオに映った自分は相変わらず残念な姿をさらしており、それも強烈な刺激です。
ある本に刺激があると「物忘れ」が少なくなると書いてありました。ちょくちょく物忘れをする自分としてはこういう刺激は貴重です。
刺激と言えば、日曜日は初二段の受審者講習会があり、お手伝いに行ってきました。いつもと違うのは進行役の先生が代わったこととある若手の先生が初めて参加されたこと。特筆すべきは若手の先生で「女子だからと言って声を出さないと落ちるよ!」と厳しく叱責されていました。私には鬼のように見えましたが、それを聞いている中学生達の目は輝いて見えました。
鬼がいるから豆が撒ける。子供たちにとって鬼は刺激なのか恐怖なのかどっちなのでしょうか?
17日の土曜日は高校生大会が行われている会場が気になりつつも、足はKS稽古会に向かいました。驚いたのは七段以上の先生方の元立ちの人数。選手の2倍以上の人数が参加され、座り切れず溢れた私などは空いている下座の末席でも良かったくらいです。
私から見ればいつも拝見する先生方ばかりなので何も感じなかったのですが、数年ぶりにお会いした元選手は「これだけ求めて来られる先生がいらっしゃるのですね~」と目を丸くしていました。
日曜日は県連主催の講習会。範士の先生お2人を講師に迎え、朝9時から16時まで濃い講義を頂きました。講義の中で特に印象に残った言葉は「小心翼々」。現在では小胆、気が小さいことを意味するようですが、「事未だ成らず小心翼々」で使用される際の意味の一つとしてN範士は「心を小さく使う」と表現されました。大上段に振りかぶって大ナタを振るうというよりは細かくナイフで切り刻むというイメージでしょうか。とても抽象的な表現なのに私の心にはスーッと染み入りました。
講義が終わって帰る途中に他支部のある先生が「講習会が終わるととても良かったと思うのに、会場に向かう朝は気が重いんだよね~」と語っておられました。全く同感です。その辺りは試合や稽古が終わってから元気になる多くの子供とあまり変わりませんね。
22日は冬至ということで柚子湯に浸かり、稽古の汗を流しました。そこから遡ること約1時間前、I島道場の納め稽古に参加し、比較的少人数だったものの気の詰まった濃い稽古をさせて頂きました。
23日は級の講習会と審査会のお手伝いに行ってきました。木刀による剣道基本技稽古法を短時間で習得させるのは至難の業です。事務局長から要点整理のアドバスがあったので私が受け持った班は「間合い」に特化して反復練習をして貰いました。中には途中で集中力を欠く人もいて指導の難しさと自分の指導力の無さを実感しました。まぁ、頼んでおいたお弁当がカニクリームコロッケだったのでお腹だけは満たされましたが…。
指導と言えば、数日前にうしひろさんから中学校の寒稽古を行う旨の告知が当談義場にあり、それをご覧になった先生方から「行くよ!」とお話があったそうです。「何名の先生方がいらっしゃるか楽しみ!」ということでした。寒稽古メニューは準備運動から始まり、素振り、基本打ち、打ち込み、追い込みをした後に休憩を挟んで地稽古だそうです。
私自身、体育系大学の寒稽古には毎年お邪魔していますが、中学校の寒稽古は初めてで全くイメージが湧きません。とりあえず今のところ参加させてもらう方向ではいます。何でもそうですが、初めて行うことは不安や失敗がつきものです。しかし、それを恐れず取り組む姿勢こそが大事なことではないでしょうか。
このように剣道関連の告知に当談義場が少しでもお役に立てれば幸いです。皆様も関係者に告知したい剣道行事等があれば遠慮なく当談義場をご活用ください。
うしひろさんより~
榛名中学寒稽古が始まります。
12月27日土曜日 9時~12時、1月5日月曜日8時45~12時
是非お越し下さい。
12月27日は榛名中学体育館1階 剣道場で行います。
1月5日は榛名中学体育館2階で行います。この日は群馬中央中学、箕郷中学、榛名中学合同になります。
金木犀が咲き匂う今日この頃、日曜日は支部主催の初二段講習会に講師として参加しました。この講習会は剣道形と実技審査のポイントを押さえるため概ね審査の一週間前に行われます。
講師の先生方も10名程が参加され、午前9時半頃から午後4時過ぎまで初段が午前中、二段は午後に分かれての長丁場の講習会となりました。
私は先日、講習会に行ってきたばかりなので受け売りながらもある程度イメージを持って臨むことが出来ました。グループに分かれて行う時は講釈より何回も繰り返して身体で覚える方法が得策と思い、マンネリにならないように工夫しながらグルグル回して回数を重ねました。受審者の皆様には是非とも審査会で頑張って頂ければと思います。
御嶽山近くの剣道の先生とようやく連絡が取れ、先生の無事が確認されました。村の一大事だということで先生は昼夜フル回転されているそうです。1日も早い平穏をお祈りします。
おやまの講習会では早朝6時からの朝稽古2回を含む合計5回の稽古が行われます。S道範士はその稽古に元立ちに立たれ、皆さんに稽古をつけていらっしゃいます。毎回稽古に掛りたいのは山々ですが、大勢の方がいらっしゃることから5回あるうちの1度だけのお願いになります。
その1度の稽古に全てを集中する訳ですが、意識し過ぎか、未熟さゆえか、S道範士にお願いすると何となくいつもと違う構えになってしまいます。負けまいとする気持ちが逆に不自然さになっているのかも知れませんね。途中、見事に小手を切られた時に気持ちの糸が切れたため、打ち込みをさせて頂きました。
稽古後のご挨拶ではS道範士から「う~ん、もう一つ」と一言。具体的なアドバイスは頂けませんでしたが、先生の仕草や表情から構えの時の安定感や打ちのスムーズさなどを指しているのではないかと考えが巡りました。
1日の稽古が終わると一風呂浴びて宴会となります。これがまた楽しい時間です。全国各地から地酒、ワイン、焼酎などの銘酒が集まるのでついつい飲んでしまい、特に初日はかなり飲みすぎてしまいました。しかしこれも慣れてきて今では酔っ払うことも想定の範囲内になっています。
最終日の練習試合では2年前にM岡講師と素晴らしい立合いをされたYU先生と対戦し、結果は引き分け。講評してくださったK久保範士からは「左足の引きつけ」などの貴重なご指摘を賜りました。
全ての日程が終わり、帰りにお土産を買おうと思い、閉店間際のお菓子屋さんに飛び込んだら「今日最後のお客さんだから」ということで一つおまけをつけてくれました。こういう「もう一つ」は大歓迎です。
こうして、4回目の参加になったおやまの講習会も深い充実感に包まれて無事帰還することが出来ました。帰ってきてから数日経ってもまだその余韻が残っています。主催者の皆様、講師の先生方、参加者の皆様、地元関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
先週金曜日の夕方から2泊3日でおやまの里にて剣道指導者講習会に参加してきました。
この講習会は大きく分けて剣道形と実技があり、剣道形で私の班を担当してくださった先生は非常に理合いに精通しておられ、入り方、技の流れなどスムーズかつキレのあるお手本を披露されていました。これが理にかなう剣道形なのかと暫し見惚れるほどでした。
講習の中でお互いの「気の張り」、つまり打つか打たれるかギリギリの緊張感の中で瞬間に発せられる技が重要であることがとてもよく分かりました。S道流に言えば「グーウッと間合いに入ったところでお互いの気が充実して最高潮のところでパパパっ、ヤッ、トーとやる」文面だけではこの臨場感が伝わるとは思いませんが、実際、目の当りにすると相当な迫力があります。
上手く打つにはちょっとしたコツがあり、これを身体の中に刷り込んでいく必要を感じました。奥が深いうえにはじめて剣道形が面白いと感じた剣道形の講習でした。
つづく
日曜日は支部主催の一級審査会があり、そのお手伝いに行ってきました。小学6年生から大人まで幅広い年齢層が受審され、実技審査では大きな発声が出来ている人が多く、木刀による剣道基本技稽古法も皆さん練習されてきた成果が発揮され、私が受け持ちの会場の方は間違いなく出来ていました。全体的に出来が良かったのではないでしょうか。
審査会前後には数名の先生から「八段戦はどうだった?」と聞かれ、先生方は八段戦への関心が高いようにお見受けしました。
その八段戦、S玉県N岸先生、O江先生と共に観戦してきました。本大会は女王殿下もご臨席になられる八段選抜大会です。 T八段は2試合目に登場しました。お相手は大学同期のN尾先生。旧知の仲なのでお互いの手の内は承知しているご様子で勝負のみにとらわれず八段としての品格を重視した試合内容に映りました。そういうこともあってT八段としても中心を割って思い切って技を出されているように思いました。結果、一本目はひと溜めした飛び込み面、二本目もそれに近い面でT八段が勝利しました。
2回戦のお相手は昨年対戦したO塚先生。前年は面で先取した後、二本小手を取られて惜敗したお相手です。昨年同様、O塚先生の粘り強い剣道は健在で、N岸先生は「危険察知能力が高い」と評されていました。T八段は終始攻勢をかけておられましたが、お相手の守りが堅く最後は胴を抜かれて惜敗しました。
T八段曰く「相手が一枚うわてだった」と反省の弁を述べられていらっしゃいました。しかし、見ている私からは試合で捨て切る技を出せること自体、素晴らしいことのように思えました。他の試合もレベルが高く良い勉強になりました。
群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)