吉報を受けて

コロナの影響で世の中が停滞している中、本県ではまん延防止法が適用され、益々先行き不透明感が増しています。

そんな中、土曜日に行われた七段審査会で本県の先生が合格されたと、ある先生からご連絡を頂きました。こういう嬉しいニュースは沈みがちな気分を吹き飛ばしてくれます。

同日、大学の後輩からも七段合格の知らせを貰い、話を聞くことができました。電話での印象では2人とも完璧な立合いだったように思えました。

ポジティブなニュースはこちらも力を貰えます。自分なりの完璧を目指して頑張ろう!

不動心

先日お邪魔した道場には神前の側面に大きな扁額が飾られており、T範士がF岡S範士から頂いたというその書には「不動心」と揮毫されていました。

流麗さの中に力強さがあり、書き出しから最後まで切れない気の繋がりは見るものを惹きつけます。T範士に稽古後頂いたお言葉は、当然のことながら「心が動いている」でした。

さて、4日は国体予選。私の試合は延長に入って面に出たところ小手を打たれ、一回戦負け。詰まる所は実力不足です。主たる要因は覚悟の足りなさ、打突力や迫力不足等が敗因だろうと分析しています。ただ、全てがダメダメでもなく、今までは恐くて面に行けなかった場面で何本か捨てた技が出せたことは、試合に出て良かったと思える瞬間でした。

仮に捨てるステップはクリアしたとしても、相対(あいたい)の中で溜めるとか、覚悟を決めるとか、腰から打突力のある打ちを決めるとか本番で発揮することの難しさをしみじみと感じています。陽の目を見るまで、まだ地中生活が続きそうです。

全日本選手権パンフ

3月の中旬になり、ここのところ、花粉の話題が多く出るようになりました。私だけでなく多くの方が花粉に苦しめられているようです。

さて、14日は全日本選手権及び女子選手権が行われます。県内の出場選手は全国最後(大トリ)に決まったことをお伝えしましたが、本大会には以前黙行会に参加されたS玉県のH選手も男子1回戦の大トリで登場されます。

今回は公式HPからパンフレット(PDF)をダウンロードできます。しかし、そこにたどり着くまでかなり苦労しましたので、果たしてどの程度の方がパンフレットを見られるか?存在さえ知らないで終わる方もいそうな気配がします。

それはさておき、ダウンロードしたパンフレットの中身を見ると公開演武(日本剣道形)の仕太刀はT範士。ご本人も相当気合が入っているようにお見受けしますので、本大会は剣道形から必見です!

大トリ決まる

2月末日の20時過ぎ、近くの河川敷で行政等の予告なしに突然花火が打ち上がり、終わってみれば例年の花火大会と同じくらい盛大な花火になりました。せっかくなので見やすい場所に移り、わずかな時間ですが花火を楽しみました。

本県及び隣県の山火事は関係各所の懸命な消火活動により、ようやく鎮火の目途が立ったとのこと。今回は火災の恐ろしさをまざまざと見せつけられました。

花火も山火事も同じ火なのに人間にとって全く違う顔を見せます。気をつけて付き合っていかないといけませんね。

さて、全日本選手権大会の県予選(男女)が行われ、優勝した選手は大変おめでとうございます。47都道府県で最後に出場が決まった大トリに相応しい活躍を期待したいものです。

今回の全日本選手権大会は無観客ですが、ネット配信され、試合前に行われる剣道形も見られるようです。コロナ禍の中で剣道形を打つ範士は面マスクを着用する可能性があるかも知れません。もしそうなれば、史上初の面マスク着用の剣道形がどんな演武になるのか、こちらも注目です。

早春の候

祝日を利用してお墓参りに行ったところ、境内の梅が満開で見頃を迎えていました。この暖かさだと桜も早そうな予感がします。

先日の長野審査会において、県内からも合格者が出ました。合格された先生方、一足早い春の訪れ、大変おめでとうございます。

合格と言えば八段に合格された先生方の合格体験記が25日発売の剣道雑誌に載り、その技術特集にはN田八段、リーダーとの対談にはT範士が登場されました。ざっと目を通しただけでも盛りだくさんでお腹一杯。あとでゆっくり読みたいと思います。

記事にもあった通り、急いで結果を出そうとしないで、成長の過程を楽しむ余裕を持ち、一歩ずつ実力をつけるように心がけることが大事だと読んでいて感じました。年だけとって成長しないというパターンに陥らないといいのですが…。

予備審査会2021

2月も立春を過ぎ、昼間は暖かい日が多くなってきた気がします。

さて、土曜日は県内で行われた受審者講習会を受講してきました。立ち合いは2人と、時間は本番と同じ2分間。1人目は試合等で何回も対戦しているお相手で手の内はお互い分かっています。自分ではしっかり溜められたと思う反面、お相手の動きに捌くとか応じるとかの反応ができずに自分から打ち出せば有効打突にならない残念なパターン。結局2人目も会心の打ちが出せずに終わりました。

講評では作り過ぎであるとか、腰から体が出ていないとか、貴重なご意見を賜りました。最近は打ち出しから打突までの体の移動を気にして稽古をしているものの理想形まではなお時間がかかりそうです。

受講後の元立ち稽古では普段お手合わせできない先生方に久しぶりに掛かれたのは収穫でした。

1日経って振り返ると、まずは基本打ちをしっかり打てるようにしなければと反省しています。

年始の光明

年明け中旬、15日付の地元紙に「人気アニメの影響で剣道人気」と記事が載っていました。市松模様を取り入れたチラシが新入部員の獲得に成果を上げている道場もあるとか。

少し前にそのチラシを見せて頂きましたが、人気アニメのあらすじもキャラクターも全く知らない私にとってはどこがどう子供に響いているのかさっぱり分かりませんでした。とうとう流行に取り残されていく集団?に仲間入りでしょうか。

続く16日付の地元紙スポーツ一面には八段に合格された先生の記事が大きく取り上げられており、メダカのくだりは意外な面も垣間見えました。難関の剣道最高段位・八段合格 (jomo-news.co.jp)
こちらも参照→ (jomo-news.co.jp)

今月の黙行会トップページの写真は「氷柱(つらら)」です。長く太い氷柱になるためにはただ寒いだけでなく、寒暖がある程度繰り返される必要があるそうです。状況が多様に変化する中で剣道するのも厳しい状況が続きますが、感染症の防止に努めながら少しでも工夫して地力をつけていきたいと思います。今年もよろしくお願いします。

年末のご挨拶2020

新型コロナの影響で剣道行事が中止または不規則な開催となり、剣道界を取り巻く状況が一変してしまいました。黙行会も例外でなく、その影響を受け今年は1月に1回行ったのみでした。

黙行会の性格(各地から大勢の参加者が来られる)上、再開はある程度事態が沈静化してからになると思われます。

この一年間、嬉しいこともありました。黙行会参加の先生が10,11月と連続して八段審査に合格されたという快挙。他県の先生から「どうなってるの?」と電話の問い合わせを受けるくらい素晴らしい結果でした。もちろん「合格された先生方ご自身の実力があったから」とお答えしているわけですが、我々にとってこの環境は十分恵まれているということの証にもなります。

あとは自分次第。この逆境の中、自分を高められるかどうかが問われているように思います。

今年一年お世話になりました。また来年もよろしくお願いいたします。

群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)