緊張感の謎

先日の全日本選手権大会は現場に行くことができず、インターネット+TVでの観戦となりましたが、決勝戦はとても見応えのある良い試合でした。特に優勝した選手は決勝であれだけ捨て切れるのは凄いな~と思って見ていました。

近年は動画配信され、オンタイムでなくともインターネットでも見られるため、見逃した本県代表の初戦も遡って見ることができます。県内の試合で見るいつもの感じと若干の違いを感じつつも、大舞台の特別な緊張感ならいつもどおりでなくて当然か~なんて思いながら巻き戻して何回か見直していました。

違和感と言えば、剣道形の最初に正面に歩み寄ってお辞儀をする所作を拝見し、「おやっ!?何だろう、初めての光景」と思ったのは私だけではなかったはず。そのことを剣道形を打たれた当の範士に尋ねると「台覧試合だったから」ということでした。

なるほど。画面越しにでも伝わるいつもと違った緊張感はこれだったのか!謎が全て解消された瞬間でした。皇族のご臨席は70回の記念大会だからなのでしょうか。後から聞いた話によれば女王殿下の「お言葉」は人々の胸に刺さる内容だったそうです。

特別な緊張感が良い方向に働くこともあれば、そうでない方向に動くこともあるということですね。でも、この緊張感を味わえるのは選ばれた人のみ。羨ましいかぎりです。