おやまの講習会では早朝6時からの朝稽古2回を含む合計5回の稽古が行われます。S道範士はその稽古に元立ちに立たれ、皆さんに稽古をつけていらっしゃいます。毎回稽古に掛りたいのは山々ですが、大勢の方がいらっしゃることから5回あるうちの1度だけのお願いになります。
その1度の稽古に全てを集中する訳ですが、意識し過ぎか、未熟さゆえか、S道範士にお願いすると何となくいつもと違う構えになってしまいます。負けまいとする気持ちが逆に不自然さになっているのかも知れませんね。途中、見事に小手を切られた時に気持ちの糸が切れたため、打ち込みをさせて頂きました。
稽古後のご挨拶ではS道範士から「う~ん、もう一つ」と一言。具体的なアドバイスは頂けませんでしたが、先生の仕草や表情から構えの時の安定感や打ちのスムーズさなどを指しているのではないかと考えが巡りました。
1日の稽古が終わると一風呂浴びて宴会となります。これがまた楽しい時間です。全国各地から地酒、ワイン、焼酎などの銘酒が集まるのでついつい飲んでしまい、特に初日はかなり飲みすぎてしまいました。しかしこれも慣れてきて今では酔っ払うことも想定の範囲内になっています。
最終日の練習試合では2年前にM岡講師と素晴らしい立合いをされたYU先生と対戦し、結果は引き分け。講評してくださったK久保範士からは「左足の引きつけ」などの貴重なご指摘を賜りました。
全ての日程が終わり、帰りにお土産を買おうと思い、閉店間際のお菓子屋さんに飛び込んだら「今日最後のお客さんだから」ということで一つおまけをつけてくれました。こういう「もう一つ」は大歓迎です。
こうして、4回目の参加になったおやまの講習会も深い充実感に包まれて無事帰還することが出来ました。帰ってきてから数日経ってもまだその余韻が残っています。主催者の皆様、講師の先生方、参加者の皆様、地元関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
先週金曜日の夕方から2泊3日でおやまの里にて剣道指導者講習会に参加してきました。
この講習会は大きく分けて剣道形と実技があり、剣道形で私の班を担当してくださった先生は非常に理合いに精通しておられ、入り方、技の流れなどスムーズかつキレのあるお手本を披露されていました。これが理にかなう剣道形なのかと暫し見惚れるほどでした。
講習の中でお互いの「気の張り」、つまり打つか打たれるかギリギリの緊張感の中で瞬間に発せられる技が重要であることがとてもよく分かりました。S道流に言えば「グーウッと間合いに入ったところでお互いの気が充実して最高潮のところでパパパっ、ヤッ、トーとやる」文面だけではこの臨場感が伝わるとは思いませんが、実際、目の当りにすると相当な迫力があります。
上手く打つにはちょっとしたコツがあり、これを身体の中に刷り込んでいく必要を感じました。奥が深いうえにはじめて剣道形が面白いと感じた剣道形の講習でした。
つづく
木曜日は仕事でT岡市に行ってきました。世界遺産に指定された後は全国各地から大勢の人が訪れているようで、今までならガラガラの私鉄にも乗降客がいて、製糸場周辺は平日にもかかわらず、とても賑わっていました。
本県のネタと言えば現在、「ゆるキャラグランプリ」なるものが開催されているらしく、本県のマスコットキャラクターが暫定1位をキープしている模様です。聞けばいつもお世話になっているあるK庁職員の方は毎日インターネット投票をしているとのこと。涙ぐましい(ゆるくない)努力をされているのでご興味のある方は是非とも投票にご参加ください。http://www.yurugp.jp/
さて、週末は地元では中体連の新人戦、全国では東西対抗が開催されます。出場される選手の方のご武運をお祈りいたします。
ちなみに私は黙行会でご一緒させて頂いている先生方と共におやまに修行に行ってきます。力量のバージョンアップを図れるよう頑張ってきたいと思います。
9月の黙行会は2か月ぶりということもあり、八段の先生2名、七段の先生20名以上、合計40名を超える先生方がお集まりになり、近年では最も多い参加人数となりました。
遠方から、またお忙しい中、せっかくお越し頂いたにも関わらず、お目当ての先生に掛れなかったり、回り稽古の際に列が乱れたりして納得のいく稽古が出来なかったかも知れません。
しかし、人数が増えると色々な剣風の方と稽古が出来る利点もありますのでこれに懲りずにご参加のほどよろしくお願いします。
来月の黙行会は10月14日(火)です。
この連休は比較的天候に恵まれ、県内の観光地も多くの人々が訪れていたようで活況を呈していました。
さて、16日(火)は約2か月ぶりの黙行会となります。今夏、大会等で活躍した方もそうでない方も是非ご参加ください。
【秋季全国審査会六~八段審査、支部〆切日の変更について】
秋季全国審査会(六ないし八段審査会)の申し込みにつきまして、高崎支部の〆切を20日とご案内しましたが、県の〆切日が延期されたため、支部〆切日を24日(水)といたします。
秋季全国審査会(六~八段)の申し込み期限が迫っていますので、高崎支部事務局長から該当支部会員に要項等を直接郵送します。
支部申込み締切日は9月20日(土)。窓口の西山剣道具店様もしくは藤木先生まで確認書と受審料を提出下さい。
万が一、17日頃までに要項等が届かない場合には高崎支部事務局長宛お問い合わせください。
火曜日はM署稽古会。自動車の中で先日の八段戦の試合を思い出しながら稽古場に向かいました。
頭に浮かぶのは昨年最年少で昇段した選手の試合です。色を見せず、けれんみの無い技についつい目を奪われてしまうのです。どうしていい機会で捨てる技が出るのか?何らかの技が隠されているのか?すぐに回答がでるはずもなくイメージだけでも記憶に留めておきたいものです。
M署稽古会では先日の全日本予選での優勝者や3位の選手をはじめ多くの先生に稽古をつけて頂き、最後にはW大合宿でご一緒した先生にはじめて稽古を頂戴しました。相変わらずの疲労感は出るものの気温が25度を下回っているせいか汗も心地よく感じました。
稽古後に見上げた夜空には中秋の名月から1日過ぎてのお月様がぽっかりと浮かんでいて、まあるく綺麗に見えました。
日曜日は支部主催の一級審査会があり、そのお手伝いに行ってきました。小学6年生から大人まで幅広い年齢層が受審され、実技審査では大きな発声が出来ている人が多く、木刀による剣道基本技稽古法も皆さん練習されてきた成果が発揮され、私が受け持ちの会場の方は間違いなく出来ていました。全体的に出来が良かったのではないでしょうか。
審査会前後には数名の先生から「八段戦はどうだった?」と聞かれ、先生方は八段戦への関心が高いようにお見受けしました。
その八段戦、S玉県N岸先生、O江先生と共に観戦してきました。本大会は女王殿下もご臨席になられる八段選抜大会です。 T八段は2試合目に登場しました。お相手は大学同期のN尾先生。旧知の仲なのでお互いの手の内は承知しているご様子で勝負のみにとらわれず八段としての品格を重視した試合内容に映りました。そういうこともあってT八段としても中心を割って思い切って技を出されているように思いました。結果、一本目はひと溜めした飛び込み面、二本目もそれに近い面でT八段が勝利しました。
2回戦のお相手は昨年対戦したO塚先生。前年は面で先取した後、二本小手を取られて惜敗したお相手です。昨年同様、O塚先生の粘り強い剣道は健在で、N岸先生は「危険察知能力が高い」と評されていました。T八段は終始攻勢をかけておられましたが、お相手の守りが堅く最後は胴を抜かれて惜敗しました。
T八段曰く「相手が一枚うわてだった」と反省の弁を述べられていらっしゃいました。しかし、見ている私からは試合で捨て切る技を出せること自体、素晴らしいことのように思えました。他の試合もレベルが高く良い勉強になりました。
テニスの全米オープンで日本人選手が96年ぶりに4強入りというニュースを見て、精神的にも肉体的にも粘り強さが際立っていたように思います。それにしても96年前に4強入りしていた日本人がいたということが驚きです。
さて、新学期が始まって最初の支部稽古会には通常以上の参加者が集まり、盛大に行われました。
私は数か月振りにT八段にお願いし、濃い稽古をつけて頂きました。その後中高生からベテランの先生まで幅広い年齢層の皆様と剣を交えることが出来、中でも中高生達の上達は目を見張るものがあって、夏場に遠征や合宿で鍛えた成果が早くも出ているように感じました。
涼しい稽古環境なのになぜか身体が重く、後半は特に動きが鈍くなりました。家に帰って剣道着を持つと真夏並みの重量があり、たっぷり汗を吸っていたのが分かります。それだけ稽古で消耗したという証拠です。妙に納得してしまいました。
週末の土曜日は八段戦、7日の日曜日は女子選手権大会と大型大会が目白押し。ご健闘をお祈りします。
群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)