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楽しみな時間

4月の下旬にしては暖かすぎる?からか木々の緑は若葉色というより花萌葱色に近く、例年の今時期より濃い色になっているように思います。

春季審査会が始まり、本県からも受審される先生方がお出でになっているようです。これから審査に向かう先生方のご武運をお祈りいたします。私も演武大会に向けて気持ちを充実させようと心掛けており、立ち合いのイメージを膨らませています。

そういえば、都道府県対抗は強敵相手に2012年以来6年ぶりに1回戦を突破したとのこと。監督、選手の皆様お疲れ様でした。

全国の剣友と剣を交える機会は試合や審査、演武大会など限られた場面しかありません。立ち合うまでの時間が楽しみです。

壮行試合

水曜日の県武道館合同稽古会後に、来る今月29日に開催される都道府県対抗の壮行式がありました。県の代表7名に向けて会長からの激励があったのち、代表Aチームと代表でないBチームに分かれて壮行試合が執り行われました。

私はBチームの大将として参加。先鋒次鋒とは初対面でしたが、それ以外のBメンバーとは顔なじみで、代表でない気楽さからリラックスして試合に臨むことができました。

BチームはAチーム相手に善戦し、大将が2本勝ちをすれば引き分けの星数で私に回ってきました。試合前までのリラックス状態から「2本は無理でも何とか一矢報いたい」と勝ちたい欲が出、結果的にAチームの大将に上手く使われてしまい、1本も取れず引き分け。試合のテクニックはやはり一枚上手でした。

HAHAウッキーさんが私のスマホで撮影して下さった動画を帰宅して見ると、足幅が広がったり、上体から突っ込んだり、機会でないところで打ち急いだりしているなど相手の術中にまんまとハマっている映像が映っていました。いやいや、そうではなく、相手との関係の前に自分自身の問題だということがよく分かりました。

この反省は4月25日発売「〇〇時代・実践素振り主義」に取り上げられているT八段の記事をよく読んで地力を高めたいと思います。

もう間もなく本番。体調にはくれぐれもご留意され、都道府県代表選手のご活躍を祈念いたします。

自己満足の世界

土曜日はK察稽古会。稽古前後に色々な先生とお話しするなかで「歯の治療で…」とか「膝の状態が悪くて」、「肩回りの腱に痛みがあって」、「腰の状態が」などなど身体に異常がある先生があちらにもこちらにも。健康で剣道できる有難さを感じます。

若手特練生や特練OBが中心の稽古会では全力を出しても打たれてしまい、ついつい当てに走りたくなります。当たったら当たったで「何をやっているんだろう?」と自己嫌悪に陥ることが繰り返されるので、今回は逸る気持ちを抑えて「調身調息調心」と唱えながら稽古に臨みました。

結果的には打たれてしまうことが多いのですが、気持ちの崩れがなければ参った!というものは少ないように思います。逆に自分が打ったところも相手が崩れていなければ実は参っていないわけで会心の打ちをどこに置くかで稽古内容が変わるように思います。

厳しい稽古でこってりと絞られたためお腹が空き、帰ってから新しく開店した街中のラーメン屋に行ってみました。新規オープンということで初々しさが感じられます。味のこだわりはなかなかのもの。餃子も美味しかったです。

結局のところ、剣道もラーメンもどこに基準を置くかを決めるのは自分次第。自己満足の世界でもあります。他人から評価される審査が近づけばそうも言っていられなくなるので残された今の状況を満喫しておきます。

 

「小手っちゃんのブログ」が面白い

17日(火)は遠方から1名の初参加者も含め盛況に黙行会が行われました。最近は遠方の先生方の比率が高まっているように感じます。初参加の先生も片道60km、最後の患者さんの診察を終えて駆けつけたとか。あちこちに剣きちさんがいますね~。

剣きちさんと言えば「小手っちゃんのブログ」が面白いです。内容もさることながら、更新の頻度が高い!いつ寝ていらっしゃるのか不思議になるくらい。また、黙行会の様子も小手っちゃん視点からカキコしておられるので複眼的に黙行会を捉えることができます。

ところで、T八段が特集される4月25日発売の「○○時代」の主題は素振りについて。そろそろ記事が仕上がる頃ですが、どう編集されているか私には知る由もありません。ただ、稽古不足を補うのに素振りが効果的であるのは確かのようです。成功の秘訣として「誰でもできることを誰にもできないくらい続ける」と言われることがあります。T八段も管理職になった頃から朝の走りと素振りを続けていると語っていらっしゃいました。ひょっとしたらこんなところにヒントがあるかも知れませんね。

稽古後に退職された先生方のお祝いが行われました。無事に定年退職を迎えられたことは毎日の勤務を継続された積み重ね。ちなみに花束授与後の集合写真を今年の写真として更新しました。小手っちゃんのブログといい、素振りの記事といい、継続の大事さを教えてくれます。

来月の黙行会は15日(火)です。次回もよろしくお願いいたします。

 

 

17日(火)は黙行会

大雨の予想だった日曜日、新幹線が動いてくれることを祈りつつ始発列車に乗り込み、何事もなく無事会場に到着。八段選抜大会を観戦することができました。

巷のうわさでは今年から選考基準が変わり、新陳代謝を促したとか。昨年準優勝の実績を持つT八段も例外ではなく、残念ながら今回はその雄姿を見ることができませんでした。

残念な気持ちが残りつつも試合を観戦すると、時間と費用をかけて見に行った甲斐はありました。M崎先生、I田先生らの試合では強い踏み込み足の振動が床を伝わってパイプ椅子まで震えます。また、S谷選手の入り身の速さと深さは抜群で打ち抜いた後の姿勢も美しくただただ感動していました。

優勝されたO田先生の正統派剣道は圧巻で終始体移動が安定しており、それでいて捨て切るところでは捨て切った技を出していらっしゃいました。ちなみに私が勝手に選ぶ最優秀試合賞は準々決勝でのM崎先生との対戦でした。

各試合観戦して感じたことは一流選手は「多彩な技」と「捨て切る一本」が高度な次元で両立しているということ。出来る出来ないに関わらず、とても勉強になります。

話はガラッと変わり…、17日(火)は黙行会となっております。稽古後に3月で定年退職された先生のお祝いを兼ね記念撮影をしたいと思いますので奮ってご参加ください。

国体予選会2018

8日は国体予選会に出場しました。私の1回戦は昨年もお手合わせした黙行会の常連T原先生。一昨年とその前年には国体強化選手として活躍している先生です。どっしりとした構えは以前にも増して風格があり、迂闊には出られない雰囲気があります。終盤になり、打ち合いの中でT原先生がたまたま崩れたところに乗れて辛勝。

2回戦はI原先生。全国的に有名な先生で、このところ試合でお見かけしていませんでしたが、今回は珍しくお出になられていました。相変わらず崩れない構え。こちらが我慢しきれずに崩れるところを狙ってくるのが分かっていたので、なかなか攻め手がありません。延長戦になり、つい我慢しきれず私が出たところを下がりながら面で仕留められてしまいました。

1回戦と2回戦に共通するのは試合のテクニック不足。勝つための多彩な技を持たなければここ一番で勝ち切ることができないような気がします。

所々で捨て切ることができたこと(結果的に機会ではありませんが)は収穫ですが、テクニックを加味した上でいつどのようにして捨てるかが今後の課題になりそうです。と言って中高生の時に使った技を思い出して練習するのはいかがなものかと思う自分もいて、不惑をとうに過ぎても惑うばかりです。

演武大会組み合わせ発表

新年度に入った途端に初夏を思わせる日があったり、寒くなったりと気温差が極端になっています。

新緑の歩道を自転車で走る爽快感はこの季節ならでは。そんな様子をご覧になったある先生から「気持ちよさそうに自転車こいでいたね~」とラインを頂きました。気持ち良さが見た人に伝わるなんてどんな表情をしていたのでしょうか?

さて、先日演武大会の組み合わせ発表がありました。気になるのは有名選手や身近な先生の組み合わせ。今回の目玉の一つはS道範士とM砂範士の立ち合いです。前回平成24年の対戦は動画サイトで「究極の一本」と称されるほどの反響がありました。今回もその再来なるか?また、黙行会に参加されている先生の中に薙刀の方とお手合わせする先生がいらっしゃいます。滅多にないので記念になるのではないでしょうか。

ただ、常連の先生で名前が見当たらない先生がいらっしゃり、動向がちょっと気になります。

ところで、「○○時代」がT八段の取材にみえました。詳細については後日お知らせします!

年度末の稽古

例年より早く桜が見ごろになってきました。年度末の送別会などで街へ繰り出す時などは公園の桜を見ながらしばしお花見を楽しんでいます。

月曜日はI島道場で稽古。いつもより多くの先生方がお集まりになり、約1時間しっかり稽古をつけて頂きました。S玉県のN塚先生との稽古では工夫された攻めに対して踊らされてしまいました。ご覧になっていたA井先生からは「動じて手元が上がる動きは格が落ちるように見える」とのご指摘があり、至極ごもっともと反省しきり。

動じない心の強さと身体の柔らかさを目指しているのに剣を交えると動じる心の弱さと身体の硬さが露呈してしまいます。しかし、ごく僅かながら一部分のイメージが何となくつかめてきたところもあるので良いイメージを持ち続けて稽古に励みたいと思います。

気温が高くなってきたせいか、終わると汗びっしょり。このくらい汗を掻くと帰ってからのビールが美味しく飲めます。飲み会でも飲んで家でも飲むと体重増がちょっと気になりますけど…。

出会いと別れの季節

春は出会いと別れの季節。

木曜日支部稽古会に、S玉県から黙行会に参加されていた若手の先生が「お世話になりました。」とわざわざ挨拶に来られました。今後は、黙行会での稽古ができなくなってしまうのは寂しいことですが、新天地でもぜひ頑張って頂きたいものです。

残念だなぁと思っていると、初めて支部稽古会に参加したという先生とお手合わせしました。後から聞けば同じ年ということ。別れもあれば新たな出会いもあるということですね。

自分の稽古ではどこまで瞬間的に力が入らないようにするかに気を取られて、自分勝手(機会でないところ)に出てしまったのは反省点の一つ。稽古も出会いも一期一会。一回一回を大切にしたいものです。