25日は都道府県予選会。今回は寒稽古でご指導頂いたことを発揮しようと、出来るだけ力まずに臨みました。
ところが、初戦の初太刀をお相手に決められ、「今年は一回戦負けか?」と頭をよぎりました。こうなると力む力まないは頭から完全に離れ、「とにかく勝つモード」に入って足幅は広がり、がむしゃらに取りに行った甲斐あって何とか辛勝。2回戦、3回戦も薄氷を踏む思いで決勝までコマを進めました。
決勝戦に入ると「あと1勝で本戦出場!」という欲が出たからか、打ち急いだ結果、早々に逆胴を決められ、取り返すことができずに終わりました。「たら・れば」を言えばもう少し攻め勝って打てば良かったかも知れません。それが出来なかったのが今の実力ということです。
試合前は寝付きが悪くなるほど緊張し、試合中は必死になり、試合後は反省のお土産、と色々な局面を提供してくれます。「なぜあそこで!」とときおり自己嫌悪に陥りつつも、こうした体験は試合に出られるからこそ得られるもの。感謝しつつ、次の試合でリベンジを期していきたいと思います。
O体大寒稽古、今回初めて参加され同部屋になったN尾先生に少し触れさせて頂きます。N尾先生はT八段の大学同期でM大教授。過去、親王杯でT八段と対戦された後の宴会に同席させて頂いたことがあります。今回、長い時間ご一緒させて頂き学術的観点から剣道を捉えられている側面を知り、造詣の深さに感銘を受けました。
土曜日の夜はOB主催の懇親会が行われ、N尾先生と群玉軍勢も参加しました。例年に比べて参加者が少なく「これはひょっとして?」という期待が出てきました。と言うのも懇親会でも参加人数が多いと先生方にあまり話を伺えませんが、少人数であれば必ずチャンスは来ます。
案の定、宴の中盤近くになって落ち着いたころ、頃合いを見てS道範士の元に参じました。お話しを伺うと稽古でもご指摘頂いた通り、「もっと開いていかにゃぁ、いかん」ということでした。硬く守ろうとするのは比較的簡単ですが、柔らかく開いていくというのは至難の業。
K﨑先生にも社交辞令でないご指導を懇願すると「構えをふわっと柔らかく」とS道範士と同じような内容でした。もうそろそろ、いきり立って行くぞ!打つぞ!は卒業しなければいけないとの想いと、その剣道を目指して果たしてすぐに試合に勝てるか?の葛藤に悩まされます。いずれにしても覚悟を決めなければいけない時期に来ているような気がします。
翌日の朝稽古で力を抜いた構えを意識して浅見先生に掛かると「迫力ないな!」と率直かつ的確なお言葉。確かにおっしゃる通り。もし、一夜にしてふわっと立って迫力ある構えになったら無敵になってしまうところですが、かすりもせずに終わったことを考えると今の実力はその程度。しかし、今の自分を知ることだけでも貴重な経験でした。
O体大寒稽古、一歩間違えば「厳しいこと」自体が世間から批判される時代にあって、その存在意義を再認識しました。この寒稽古に関わった全ての方に感謝申し上げます。(おわり)
館林邑楽支部顧問 増田利和先生の御尊父様 増田武男様(89歳)がご逝去されました。謹んで哀悼の意を表し、お知らせ致します。
記
通 夜:平成30年2月19日(月) 18時から
告別式:平成30年2月20日(火) 13時30分から
喪 主:増田利和様(長男)
場 所:メモリアルホール縁(えにし)(通夜告別式共に)
邑楽郡千代田町赤岩1048
TEL:0276-86-8108
FAX:0276-86-6325
翌日の朝は4時半に起床し、5時過ぎに道場入り。大学生を中心に子供から大人までたくさんの人が「ワッショイ!」の掛け声を掛け体育館内を走ります。
座礼後、切り返しを30分程度受け続け、掛稽古に入ってしばらくしてS道範士の列に並びました。Y師寺先生の話によれば、近年、S道範士は朝稽古しか出られないため長蛇の列ができるということだったので、早めに切り上げたのです。案の定、既に長蛇の列になっており、約40分並んでようやく自分の番になりました。
毎年変わらないS道範士の圧力は壁のようです。にっちもさっちもいかなくなったところで面に飛ぶといとも簡単に胴に返されます。それでも気を取り直して向かうも本日一番の切れ味のある小手で「パクっ」と切り落とされてthe end。ものの2・3分?で終了となりました。しかし、全く物足りなさは感じず、ただただ自分の力不足を反省するばかりでした。
その後、S道範士の列に並んでおられたT八段やN尾先生の立ち合いを拝見して自分の稽古ぶりとの違いに目を奪われました。稽古後、S道範士にお礼に行くと「力が入っている。もっと抜くこと」とご指導頂きました。
その日の午後練でK﨑先生にお願いし、稽古後にお礼に行くと「伸びのある面が出た。」と一言。有難いお言葉ではありますが、何となく違和感を感じたので宴会の席で掘り下げて伺おうと心に決めました。(つづく)
先週の金曜日から日曜日にかけてO体大寒稽古にお邪魔してきました。今年の群玉軍勢はT八段、K田先生、私の3人で乗り込み、まずはいつものお好み焼き屋で腹ごしらえ。その際、前乗りしていたY師寺先生とS川さんに合流しました。
S川さんは約5年前、K大2年生の時に遠路はるばる電車を乗り継ぎ、黙行会に参加されたことがあり、現在は某国立大学の大学院(体育学専攻)に通っています。その時の学生さんとお好み焼き屋でご一緒するなんて夢にも思いませんでした。不思議なご縁を感じます。まぁ、HPを見てメールをし、全くの飛び込みで黙行会に参加した大学生はここ10年間で彼一人ですから、特異なケースであることには違いありません。
初日の午後練は「座り」から入り、地稽古へ。おんたけ講習会でお世話になった男子学生が一番に掛かってきてくれました。お手合わせすると講習会からまだ数カ月しか経っていないのに、その時感じた実力よりかなり力強さが増していました。その後、O体大生と10名程度、約1時間に及ぶ稽古で左足の太ももとふくらはぎがパンパン。初日から出し切り「もうこれで帰ってもいい!」と思うくらいの充実感が得られました。
夜は寒稽古参加者と大学関係者で懇親会。チェーン店ということもあり、せっかく満を持してT八段からO体大へ(注:かんりにん半額負担含む)G県の銘酒を送って頂いたのに持ち込み不可。その代わりに店から出されるお酒やワインは美味しく、新鮮な海鮮料理に舌鼓を打ちました。イタリアから参加している剣士とは英語を交えてわずかながらコミュニケーションが取れたことで英語に対する苦手意識が薄まり、この調子で英語も勉強し続けよう!とモチベーションが高まりました。(つづく)
高崎支部元副支部長の松田邦夫先生が2月13日にご逝去されました。謹んで哀悼の意を表し、お知らせ致します。
記
通 夜:なし(近親者のみで行います)
告別式:平成30年2月16日(金)11時から
喪主:松田裕子(ひろこ)様
場所:はるなくらぶち聖苑
住所:高崎市上室田町4707番地1
電話:027-374-8696
ファクス:027-374-4494
14日の昼間は気温がそこそこ上がり、何となく春の訪れを予感させます。
今年最初の黙行会はやや少なめながらも初参加のJ大OB2名を含め、普段と変わらず行われました。ありがたいことに道場には暖房が入っていたため寒稽古の寒さに比べ雲泥の差です。
稽古後にT八段から「囲い込みの意識」など含蓄のある話を聞くことができました。そのお話の発端は寒稽古の懇親会でS道範士が話された話題でした。S道範士曰く、「道場や学校等の集団になると指導者はどうしても自分たちだけで囲い込む傾向がある。道場閥とか学閥とか、そうではなくて多くの先生に稽古をお願いして(解放して)いろいろな経験を積むことが大事だ」ということでした。
私としては自分の剣道と囲い込みの意識がダブります。つまり、自分が勝とうとすれば打たれたくない意識が高まり、相手と壁を作ることによって自分を守るという手法も使う私は戦術そのものが否定されることになります。しかし、稽古でも試合でも本当は解放していく方が強いのではないかと直感的な確信があることも事実です。自分を解放しつつ、有効打突を出すというのはかなりの難問ですが、高みを目指す上では必要不可欠な要素かも知れません。
黙行会は「来る者拒まず、去る者追わず」を標榜しています。いつでも開いているという黙行会の精神を自分も見習いたいものです。
次回の黙行会は3月13日(火)18:50からと決定しました。よろしくお願いいたします。
先週末からの寒稽古ツアーを終えてきました。浅見先生のFBなどで寒稽古の情報が拡散しているようで、そちらをご覧になった方が多いのではないでしょうか。寒稽古の感想は後日暇になったときにカキコすることにします。
13日(火)は黙行会です。開始時間は午後6:50分からとなっております。1月が雪の影響で中止となったことから新年初黙行会となります。皆様奮ってご参加ください。
高崎支部事務局次長の植木勇一郎先生の御尊父 植木勇夫 様(享年80歳)がご逝去されました。謹んで哀悼の意を表し、下記お知らせ致します。
記
通 夜:平成30年2月8日(木) 18時から
告別式:平成30年2月9日(金) 10時から
喪主:植木勇一郎 (ご長男)様
場 所:メモリアルホールしんまち(通夜、告別式共に)
〒370-1301 群馬県高崎市新町2346-1
TEL:0274-43-1245
日曜日はT八段、U兄弟先生と私でJ大寒稽古に参加してきました。行きの車の中で赤っぽい色をした月を見たU弟先生が「不吉な予感」とボソッとつぶやいていましたが、私には全くピンときませんでした。
朝5時半から開始の寒稽古は年齢も年齢なので元立ちの立場での参加です。切り返しが約30分の後に打ち込み掛稽古が行われました。切り返しはやや軽めか?と思ったところ打ち込み掛稽古になって事件は起こりました。
打ち込み掛稽古になっていつもの通り、大学生に打たせたり、捌いたり、体当たりしたりしていたところ、身長185㎝、体重90kgを超えると思われる大学生が掛かってきました。最初はいつもどおりに受けていましたが、途中から大柄な体格を武器に強烈な体当たりを出し始め、軽く3m位後ろに飛ばされました。
1度のみならず何度も繰り出される体当たりの衝撃は凄まじく、U兄先生曰く「車と衝突した衝撃に等しい」くらい。しかし、ここは大学の寒稽古の場。元立ちとして怯むわけにもいかず、圧倒的な馬力と体格差で左右に振られても後ろに飛ばされてもこちらは相手に向かっていくしかありません。後半はどちらが元立ちか掛手か分からないほど異様な光景に映ったのではないでしょうか。
立っているのがやっとの状態になってきた頃、見かねたT八段が「助っ人」として参戦して頂き、何とか2人がかりで「制圧」することができました。後で聞くとその大学生は全国的に有名な剣道名門高校出身でまだ1年生とのこと。末恐ろしい逸材です。少なくともあと3年間はあの体当たりがあると思うと「不吉な予感」はある意味当たっていたかも知れません。来年は4人がかりで鬼退治かな~
首から足先、指先に至るまで稽古後からあちこちに痛みが生じ始め、翌日はそれを上回る痛みが襲っていますが、充実感や達成感は何とも言えません。全部含めて今年も満足感の高いJ大寒稽古となりました。
群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)