火曜日は都内で業界の研修会。講師は外国人で講義もレジュメも全て英語でした。さすがに全て英語ではついていけないので、イヤホン付の同時通訳や日本語表記もあったのですが、なかなか理解が難しい部分もあり、苦戦しました。
先日の世界大会の会場では通路を歩けば必ずどこかで本県の先生方や有名選手に出会え、範士や八段の先生方もあちこちにいらしゃったりしました。既に試合の終わった選手は観客の皆さんに囲まれ、サイン攻めやスマホ撮影のおねだり攻撃にあっていました。
そうそう、今回公式動画配信を担当されていた方の1人は実は黙行会に参加している先生。全世界に生中継を配信した功績は隠れたMVPではないでしょうか?
帰り道ではT八段、O江先生、S玉のN岸先生ご夫妻とバッタリお会いし、しばし試合の感想を伺いながら途中までご一緒させて頂きました。
剣道も仕事も国際化の流れは止まりそうにありません。決してこの流れに悲観することなく、好機と捉えてどちらも「攻めて」いければいいですね。
世界大会最終日、男子団体を観戦してきました。
武道館の入り口に到着すると一番最初に目に飛び込んで来たのは剣道具修理テント。運よくあっちゃんが座っていて、修理した防具を見せてもらいました。かなり使い込んだものが多く、応急処置をした小手がズラリと並んでおり、見事に修復されていました。一見、既に寿命を迎えているように見える小手も以前よりは品質が良くなってきたとのことです。世界中には剣道具の行き渡らない国があると思うと、当たり前のように剣道着や剣道具があることの有難さを感じます。
会場に入ると全日本選手権よりも人の入りが良く、聞くところによればチケットは完売されたとのこと。建物全体には空調がよく効いていて快適に応援をすることが出来ました。
試合は一本の基準が国内の全国大会に比べ明らかに緩く、打突部位に当たれば一本になるような感覚。引き技に至っては中学生の打突強度より弱くとも一本になるので、これが世界標準ということであればそれなりの対策を講じなければ勝つのは至難の業だと感じました。
そんな中、選手の皆さんはよく健闘され、特に10代20代を中心とする若手選手の活躍が光りました。反射神経に優れた若手選手の活躍に今後の期待が高まります。
私事ですが、旗を振ったわけでも、顔にペイントした訳でもないのに何らかの拍子にテレビに映ってしまったそうです。自分では確認しようもないのですが、ご覧になっていた複数の先生方や知人から多数のメールや電話連絡を頂いたのでどの程度映ったのか…。それを思うとちょっと恥ずかしい。
それはさて置き、地元開催で勝利することは大きな意味があります。選手・関係者の皆様にとっては嬉しい地元優勝、大変おめでとうございました。またお疲れ様でした。
大会や審査の多かった5月ももう終わり。今月は梅雨前だというのに気温が連日30度近くにまでなる日が多かったように思います。
今週は月曜日に空調万全なI島道場で稽古をさせて頂き、火曜日のM署では階層が高いからか風通しがよく、熱中症の心配が全くありませんでした。湿度や気温がこれ以上高くなってくると徐々に熱中症の心配が出てきます。水分補給に気をつけなければなりませんね。
さて、今週末から世界大会が行われます。日本開催ということでTV放送もされるそうで、その期待の高さがうかがわれます。
全日本選手権大会等のような見慣れた試合とは勝手が違うようですので、どういう展開になるのかも見物です。
私も大会最終日に観戦してきます。ただ、大きな国旗を振ったり、顔にペイントしたり、サムライブルーのユニフォームを着たりはしませんけどね。
先週の木曜日、支部稽古会には新入生と思わしき顔ぶれも含め、大変多くの参加者で賑わいました。フレッシュな人と稽古をするとタイミングが違い、かなりの確率で打たれてしまいます。打たれることで新たな発見や昔を思い出すこともありますが、稽古後に打たれながら何かしらアドバイスするのは気恥ずかしさがあります。
さて、少し前の話ですが、平成27年5月10日頃に黙行会HP来場者数が23万人を突破していました。
振り返ると平成16年に黙行会HPをリニューアルするまでの延来場者数は9000人、それ以降、平成17年5月18,000人、平成22年7月12万人、平成24年1月15万人、平成26年1月20万人、平成27年5月23万人と推移しています。
ということは近年では年間延約2万人以上の方が黙行会HPをご覧頂いていることになります。ありがたいことです。今後ともご贔屓にお願い致します。
先週末から日曜日まで高校生は試合、大人は全国審査会がありました。結果が出た方におかれましては大変おめでとうございました。
何でもそうですが、上手くいく時もあれば、いかない時もあります。得意淡然・失意泰然です。
さて、19日の火曜日は黙行会となっております。皆様のご参加、よろしくお願い致します。
土曜日はM澤道場の落成式典にお招き頂きました。翌日の地元紙によれば出席者は約130人。その中には範士・八段の先生のほか、テレビでしか見られないような県外の有名な先生もいて、豪華な式典となりました。
神主さんの修祓式から始まり、館長挨拶、来賓祝辞それに床を施工した業者さんの挨拶までありました。施工者の話によれば全国の武徳殿を回って研究を重ね、剣道をするのに最適な施工をしたとのこと。剣道形の披露は県を代表する七段の先生が打たれ、流麗かつ迫力のある演武で式典に華を添えました。
その後、3部制の稽古会が行われ、1部には選手権大会等で活躍したT鍋選手、Y屋選手、M夏選手など…超有名選手がズラリ。思わずカメラを取り出して撮影をしてしまう程見惚れてしまいました。
私は2部に参加させて頂き、M崎史先生、K野先生、K田先生など若手八段の先生方に稽古をお願いすることが出来ました。各先生、それぞれ独特の剣風を持っておられ、それを体験しただけでも来た甲斐があったというもの。杉板の床も踏み込みがしやすく、抜けやすい。さすが施工者が自信をもってスピーチするだけのある床材を味わいました。
場所が変わっての祝宴は普通の披露宴を軽く凌駕する規模。T崎範士が揮毫された道場の看板が披露され、思わずT崎範士にお話しを伺うとただ一言「頑張るしかないよ」とスマートなお言葉。例えるなら肩に力が入った面をさりげなくかわされた感じ。それはさておき、祝宴は終始お祝いムードで進行され、歓談の際には剣道家らしく、円卓のあちらこちらで剣道談義に花が咲いていました。
同席された方の中には駐車場係やテント張、氷の入った飲料水の提供してくださった先生方、席次表の準備、引き出物の詰め込み作業などの裏方作業を黙々とされた先生もいらっしゃいました。色々な方の献身的な協力を拝見したり司会者の心のこもった語り口を聞いたりすると、「M澤先生、何か持っている?(ちょっと古いか!)」と今度会った時に伺ってみたいと思います。
「機会があれば是非稽古にご参加ください。」という社交辞令を真に受けて厚かましく稽古にお邪魔するかも知れません。今後ますますのご発展を心よりお祈りいたします。
5日の朝稽古の参加者は4日までの4割減。この日は教士の先生方にお願いしようと国旗から離れた場所でスタンバイ。
すぐ近くにK崎先生がいらしたのでお願いすることにしました。先生の構えの圧力に対して以前よりは挙動不審にならずに立ち合えたものの、こちらの攻めが通用している感じはまるでなく、最後に小手を頂戴したときには完全に参りました。
今年の朝稽古は人数こそいつもより少なめでしたが、剣を通して自分の欠点をご指摘頂き、実りあるものとなりました。
最終日の八段教士・範士の立合いは一度も席を外さず朝から夕方までタップリ拝見させて頂き、見事な立合いを堪能。その中で滅多にお目にかかれない珍しいことがありました。それはK崎先生がお相手の竹刀を巻き上げると手から離れた竹刀がクルクルと天高く舞い上がり、放物線を描きながら落ちる間際、主審の先生の胸にスッポリ収まってナイスキャッチ。その光景に会場中がどよめき、拍手と笑いが沸き起こりました。
その他にも素晴らしい立合いが随所に見られましたが、残念ながら書き切れません。しっかりと心に刻んでおこうと思います。
今年は質の高い剣道に触れる機会が多く、自分にとって新たな課題も見つかりました。そうありたい姿やあるべき姿をそこに見出せることは幸せなことです。また来年も同じ場所に居たいものですね。(終わり)
3日の朝稽古はN先生夫妻と共に体育館入り。そこでまず驚いたのは参加者の出足しが早く、しかも整列時には例年の3割増し?の人で溢れていました。多分、今年は2日が土曜日で遠方からの移動がしやすかったためでしょうね。
整列した際に、目の前にS野範士がいらっしゃったので早速お願いすることにしました。初太刀、気合と溜めを作って面に打ち出すものの会心の小手を決められ、打ち出したタイミングは機会ではなかったことを反省。何合かあって、またも出小手をバックリ決められてしまいました。ただ、面に出る体重移動は徐々にしっくりくるものがあり、自分としては良い感じで終わることができました。
お次はK井範士。今度の初太刀は溜めに溜めて出ると珍しくK井範士の面をかすりそうになりました。自分でもそうなるとは思っていなかったのでお互い顔を見合わせ苦笑い。その後は小手が切落とされるくらい強烈な担ぎ小手を2本頂戴し、最後にまた初太刀のような面が出て終了。K井範士の相手を引き出す絶妙な打たせ方と高度な打ち方を拝見させて頂きました。
午後には柳生同期の先生のご尽力により、合同稽古会が催され、A県のH先生、T都のS先生など錚々たる先生方にお願いしました。各八段選抜大会で優勝された先生方で実力の違いに只只唖然とするばかりなのですが、剣を交えると観客席で見ていた印象とはまた違う感じ方をするのが不思議です。 貴重な体験をさせて頂きました。
稽古の合間に初めて行った市場は色々な店が建ち並んでいて、外国人も多くいる狭い路地をかき分け、前に進みます。熱気、匂い、色彩、会話など市場独特な雰囲気がありますね。ちょっと油断すると買い食いしたくなる衝動に駆られるのも市場が持つ力なのでしょうか?
こういう所に来ると市場も稽古も体験してみるのが重要と感じます。質を高めるには高い質を知らないと高められないということもよく分かります。やっぱり経験して良かった!明日の朝稽古も頑張ろう。(続く)
このGWに行ってきた演武大会から無事家路に着き、ポストを覗くと数日分の溜まった郵便物と一緒に市の広報も入っていて、その広報の表紙には剣道着姿の見慣れた顔が何人も笑顔で写っていました。記事によれば女性だけの稽古会ということで休憩中の「お茶の時間」は最も笑顔がこぼれる重要な時間のようです。
今回私は2日の八段1次審査の途中から体育館に入り、2次審査の終わり近くまで審査会を拝見してきました。結果は既にご存じの通り、合格率1%に満たないいつも通り最難関の審査です。本県から1次審査を通られた先生の内、私が会場の上から確認できたのはお1人のみ。その先生の2次審査の立合いは2人のお相手それぞれに有効打突と思われる打ちが何本か決まっているように見受けられました。それでも合格圏内に入らない厳しさはもはや表現する言葉が見つかりません。
気を取り直して夕飯の場所に向かい、明日の朝稽古に向けての鋭気を養いました。(続く)
4月が終わり、いよいよGWに入ります。剣道界では毎年、春季全国審査会から演武大会へと恒例の流れとなっています。
既に前半の六・七段審査会が終了しましたが、これから審査会に臨まれる先生方におかれましてはご武運をお祈りします。
さて、支部稽古会は大人の先生をはじめ、5月に春季大会を迎える高校生や市内の新人戦を終えたばかりの中学生まで多くの方が参加し、盛況に行われました。稽古している際、目標がある中高生に高い集中力を感じつつ、試合の存在意義の大きさに気付かされました。
かく言う私は週末から演武大会の出場に向けて出発します。毎回のことですが、今回も演武大会のみならず、朝稽古や柳生同期の稽古会は楽しみの一つ。また、お寺巡りや市場の散策、京和食に甘味処を考えるだけで既に心は京の都。そういうことを考える時の集中力は剣道にも応用したいところですね。
今年のGWは長めになっていますので、皆様も是非良いGWをお過ごしください。そうそう、5月7日(木)から支部稽古会の稽古場所が変わりますのでご注意ください。
群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)