演武大会最終日、八段及び範士の立合いです。近年の演武大会は最終日が大盛況で武徳殿の中は押すな押すなのすし詰め状態になります。八段位は剣道を目指す人達の憧れであり、間近でしかも無料ということもあってそうなるのは当然と言えば当然かもしれません。
練度のある立合いは魅了され、他の観客もほとんど固唾を飲んで見守っています。張りつめた空気感は武徳殿の立合いならでは。有名選手同士の立合いや八段取得後間もない先生の立合いは特に関心が高かったように思います。本県のN山先生が面を見事に捉えたシーンは印象的でした。
大トリを務められたT﨑範士の立合いも相変わらず素晴らしかったです。93歳を超えてまだまだ大丈夫という意気込みが伝わってきました。
厚労省による平成25年発表の男性の「健康寿命」は71.1歳だそうです(平均寿命は80.2歳)。剣道家は健康な方が多いので仮に剣道人生を80歳とすれば私の剣道人生は既に折り返し地点を過ぎています。
帰りの新幹線では八段の先生方の立合いを思い出しながら「限られた時間、悔いのないように一日一日を精一杯取り組まなければならないなぁ」と心新たにしつつ、いつもより大きめのビールと缶チューハイを何本か空けて帰ってきました。
いよいよ演武大会が始まります。私の日程は2日の午後に八段審査2日目を拝見することからスタートです。3日は朝稽古から始まり、中堅剣士同期会稽古、懇親会…等々。最後まで満喫してきたいと思います。いつも何かしらのドラマがあって今年はどんな展開になるか、今からワクワクしています。
3日、4日は黙行会HPリンク集の「あっちゃん(剣道)」が防具職人として武徳殿デビューするとのこと。どこかのテントにいるはずですので是非お声掛けしてみてください。合言葉は「あっちゃん」としておきましょう。きっと喜ぶと思います。
デビューと言えば、隠れ人気になっている「剣道羽織」を黙行会HPでデビューさせて頂きました。生地感はさすが呉服店の品。値段は高めですが、その価値はあります。昇段された方、これから昇段される予定の方は検討してみてはいかがでしょうか?もちろん、剣道用羽織なので剣道関係者のどなたでもお似合いになるはずです!
先日行われた八段選抜の動画が配信されていたので早速再生してみました。当然のことながら決まり手は画面越しに鮮やかに映し出されています。しかし、会場で観戦していたリアリティーが動画では伝わってこない…。別世界で行われていたような錯覚にさえ陥ります。
コンサートや野球観戦と同じように現場に足を運ばないと肝心なものは得られないように感じました。
足を運ぶと言えば、今年も演武大会に出場します。今回は以前お手合わせした先生との再戦となります。6年前に対戦した時には小手の一本負け。その時の印象は今も鮮明に記憶しています。
あれから6年、どのような稽古を積んできたか対戦すれば分かってしまう恐ろしさを感じつつも、強者相手にどこまで自分の剣道を貫けるか、楽しみです。まさに体験型テーマパークですね。
日曜日は所属団体のソフトボール大会。約20年ぶりにボールを握ることになりました。1回もバットに当たらないと恥ずかしいので、バッティングセンター通いをして何とか体裁を整えてその日を迎えました。
結果は3打数3安打。久しぶりにしては上出来です。しかし、我チームのピッチャーが崩れ、急遽私がピッチャーを務めることになったから、さあ大変。四球だけは避けようとストライクを取りに行ったところを各打者の餌食となってしまいました。
やはり、全く準備ないままでは上手くいきません。翌日は身体のあちこちが筋肉痛。特に投げ込んだ肩甲骨周辺がパンパンで、火曜日になってようやく癒えてきたところです。
火曜日のM署稽古会では多くの方と稽古をお願いし、いい汗を掻くことができました。同じ汗でもソフトボールと剣道では全く質が違いますね~。でも、たまにはソフトボールも気分転換にいいものです。
日曜日は県内の三~五段審査があったようです。黙行会関係者のなかには審査員としての職責を果たされた先生もいらっしゃいましたし、ある稽古仲間の1人は昇段されたと聞きました。おめでとうございます。
そう言う私は剣道以外のある試験を日曜日に受けてきました。1年間で3回ほど受けているものの、高得点を出すにはまだまだ道のりが遠い感じです。勉強をしなければ点数が上がらないのは剣道も同じこと。時間を費やさなければ結果が出ない事実を痛感しています。
聞いた話ですが、ある先生が「俺は命を懸けて稽古をしている。」と飲み会の場でおっしゃっていたそうです。そこまでいっていない自分はまだまだ努力する余地あり。
まぁ、剣道や仕事も大きな結果が出ていないとモチベーションが下がりがちになる中で剣道関係者との飲み会はモチベーションの維持に欠かせなくなっていることは間違いないですね。
先週は久しぶりに1週間で5回稽古が出来ました。一般人の量とすればまあまあ。
でも、週最後の5日(土)にライバル視している同世代の先生に百叩きになったとあっては次回リベンジしないわけにはいきません。量より質が大事なんじゃない?って言われたような気がしました。
話は変わって、5日は二十四節気のひとつ啓蟄。虫が穴から出てくる頃と言われています。今月の黙行会写真は虫が穴から出てくる古墳をイメージしました。
本当は上野三碑を今月の写真にしたかったのですが、現地に行ってみたら世界記憶遺産と言うにはあまりにも地味。なのでその隣にある特別史跡の古墳を取り上げたという訳です。発想を変えればがっかりするほどの地味さはどこにもない個性(質)と言えるかもしれません。
その地味さ加減は剣道と相通づるところもありそうです。来年には世界記憶遺産になる可能性がある上野三碑、既知の方もそうでない方もどうぞ、「命のビザ」で有名な杉原千畝ともどもご記憶に留めおきください。https://www.city.takasaki.gunma.jp/info/sanpi/index.html
http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2016012000011/
日曜日の朝、久しぶりの鑽士会にお邪魔しました。その日は大人6名の回り稽古。回り稽古と言っても切り返しから基本打ち、その後に地稽古となります。
休みなしということもあり、結構息が上がります。それでも稽古が終わると「今度は打ち込みとか掛稽古を取り入れようか?」と前向きな発言をする人がいます。色々な都合で休日の朝しか稽古できないという人もいて、限られた時間で最大の効果を上げるにはどうしたらいいか、会長を中心に案を練っているようです。
稽古後には休日ということもあり、本屋に行って剣道雑誌(JandN)を購入したところ、雑誌Nには見慣れた人が集合写真に写っていました。よく見ると見覚えのある中学生の姿も…。真冬の道場は如何にも寒そうな気配ながら空調バッチリとか。
記事を読むと、強くなるために独自の工夫をされているとのこと。不規則な勤務時間の仕事についているChiさんがわざわざ遠方まで足を延ばすのも分かる気がします。各団体、各道場がそれぞれの想いを持って取り組まれているのですね。
ところで、今回の八段審査、合格人数だけ見ると過去最低かも知れません。徐々に意識が遠のいていくのは私だけでしょうか?
私の今年の納め稽古会は27日の鑽士会でした。年末で実家に帰省してきた方や冬休みの中学生など普段より多くの方が参加して行われ、早朝の寒さのなか充実した稽古となりました。
鑽士会をはじめ、今年も多くの皆様と稽古させて頂き、また新たな繋がりも出来たように思います。逆に仕事関係や支部の行事の都合などで今までお世話になっていた稽古場所に行けなくなっているところもあります。出るものがあれば入るものもあり、それは自分の意志によることも、自分の意志とは無関係でそうなってしまうこともあります。まるで一定のキャパシティーが存在しているかのようです。
また、今年は仕事関係など剣道以外の取り組みに注力したこともあって稽古や剣道談義場のカキコなどにしわ寄せがきてしまいました。まだしばらくはこの状態が続きそうなので談義場のカキコは断続的になることをご了承ください。
黙行会に関して言えば、今年も県外から多くの先生方がお越しくださいました。毎回参加される先生も多く、なぜか県内でも遠方からお越しになる先生の印象が強く残っています。全く根拠はありませんが、黙行会にはまだまだキャパシティーに余力があるように感じています。来年も黙行会をよろしくお願いします。
今年を振り返ると何だかんだ言っても良い一年だったと思います。来年は皆様にとってより良い年になりますよう、心よりご祈念申し上げます。どうぞ、年末年始、健やかにお過ごしください。
水曜日の朝は一気に冷え込み、車の窓ガラスの霜が凍っていて溶かすまでに時間が掛りました。ようやく冬が来た!っていうところでしょうか。
さて、火曜日は市街地のホテルで支部の忘年会が行われました。円卓の自由席に座って寛いでいたところ、隣には着物をお召になったM子先生お座りになり、無意識に頭のてっぺんからからつま先、前後左右、帯から小物までぐるっと一周見入ってしまいました。特に紬で作られたという和装バックは個性的なデザインで興味津々。バックは中身まで拝見させて頂きました。でも、一歩間違えれば○○ハラぽかった?かも…。
宴会になるとお酒の勢いもあって普段あまり接点がない先生方とも剣道談義などで盛り上がり、楽しい時間があっと言う間に過ぎていきました。お開きになっても自分たちの円卓は往生際が悪く、ホール担当者から「もうそろそろ…」と促されるまで居続けることに。そんな痴態をスマホで撮った先生がいらしたので今頃FBでネット上にさらされているかも知れません。
まだまだ忘年会シーズンということで皆様も飲み過ぎにはご注意ください。
木曜日の支部稽古会は先日の審査会で昇段された先生や初めてお越しになった先生がいらっしゃり、新鮮さのある稽古会になりました。また、ある先生から八段審査一次二次の詳しい状況を伺い本県から1人も合格者のない状況も分かりました。
12月に入り、世間では忘年会シーズンとなっています。地方でも都会でも景気が良いのか何となく賑わっているように思います。ただし、自身では景気上向きの実感がないのは悲しいところです。
先日都内に向かう電車で読んでいた経済誌に56歳で亡くなったアメリカの元コンピューター会社社長の話が載っていました。経済業界では超がつくほど有名な言葉が「Stay hungry、Stay foolish」「腹減りで、愚か者であれ」。これは大学卒業式で贈ったスピーチの最後のワンフレーズだそうです。
もちろん直訳には無理があり、前後の文脈から推察すると「常に追い求める心を持ち、常識に疑問を持て」ということかなぁと勝手に解釈しています。
この元社長は17歳から亡くなるまで毎日、明日死んでも後悔しない生き方を考えていたそうです。確かに明日死ぬかも知れないと思うと重要なものが見えてくるような気がします。自分自身、毎日全力で生きているか剣道も仕事ももう一度見直してみなければいけませんね。
群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)