演武大会(中編)

T八段が範士称号に合格された情報が駆け巡り、なぜか私の元にも複数の先生方から「おめでとうございます!」と電話やメールを頂きました。私が「ありがとうございます!」と返すのは変なので臨機応変に返しつつも、お祝いの気持ちが伝わってきてとても嬉しく感じます。

さて、演武大会4日の朝稽古は混雑が激しく、K井範士に辿りついたのは10人くらい並んだあと。前日にアドバイスを受けた「ほとばしる気合」を込めてK井範士に初太刀を打ち込もうとしたところ、その先を取られて面を打ち抜かれました。初太刀で参りましたと竹刀を納めてもよかったのですが、気を取り直してもう一度。しかし、一本も掠ることなく終わりました。昨年まではもう少し打たせてもらえたのに今年は全く相手にしてもらえませんでした。

その後、S野範士の列に並びましたが私の直前で時間切れ。今年はS野範士にもK井範士にも尋常でない位の行列が出来ていました。以前はこんな列ではなかったのに…ひょっとしてこのブログが影響を与えた?と勘繰るくらい。

そう言えば昨年か一昨年か、他県の先生から「かんりにんはいい先生に並ぶね~」とお褒め?の言葉を頂戴したことがあります。その先生が以前稽古をお願いして衝撃を受けた先生の列に私が並んでいたというのです。おっと!こういう情報漏洩が自分の首を絞めるのを忘れていました。

演武大会での自分の出番は正午頃。お相手は大柄で構えが安定しており、動じない先生でした。直前のU弟先生が見事な2本勝ちを収めたこともあり、思い切って捨て切ることだけを考えて初太刀の面を繰り出しました。しかし、体勢が崩れて相面が流れてしまい、一本にならず。その後数合ののち、小手面に乗ろうと小手の誘いの動作を起こした瞬間に小手をバックリ決められて一本あり。作意が見事に見破られました。

結果は負けましたが、自分なりの剣道は出せた部分もあり、晴れやかな気分で終えることができました。あとは修正すべき点をいかに早く修正するかです。でもこの作業が一番難しいんですよね~。(続く)