最近は寒さも緩み、雪が降ったかと思うと次の日には20℃近くになるなど春の訪れを感じさせます。
先週の土曜日、NO田支部主催のM木先生八段祝賀会が行われ、私も個人枠というカテゴリーで参加させて頂きました。祝宴には230名を超える方々が集まり、県内の主だった剣道関係者が顔を揃えました。更に世界選手権で活躍した○花先生も大学の同期生ということで臨席されており、おめでたい席に花を添えていました。
祝辞で登壇した○花先生は世阿弥の言葉を引用され、八段合格を「時分の花」とし、これからは「本当の花」を咲かせていかなくてはならないとご自分に対する戒めも含めて話しておられました。話し上手でその場にいらした皆さんをあっという間に魅了し、写メでツーショットをお願いされるなど正にアイドル級?の人気でした。
謝辞で話されたM木先生も教頭先生らしく原稿も見ないで八段審査合格までの道のりを理路整然と話されているのを聞き、能力の高さを垣間見た気がしました。一芸に秀でる人は基礎能力も高いのでしょう。M木先生が一つ言葉を発するたびに祝宴が一つにまとまっていくようにさえ感じました。
この祝賀会で八段を目指す先生方の中に火が点いた方がいらっしゃったのではないでしょうか。これを契機に多くの花が咲き乱れるといいですね~
さて、21日(火)は黙行会です。皆様のご参加よろしくお願いいたします。

日曜日は寒波が日本列島を覆い、本県でも北部山間部ではかなりの積雪があったようです。私が住んでいる場所も若干の積雪があり、朝早いうちから小型除雪車が出て雪かきをしていました。
同日はちょうど支部一級審査会や県連行事があり、剣道関係にも影響があったかも知れません。私は仕事のある場所に向かう途中、某ホテルの前を通りました。数日前の地元紙に「今年の年末ごろ撤退し解体予定」と出ていたホテルです。
建設されてから34年余りと意外に新しい?と知ったそのホテルは宿泊施設、披露宴会場、レストラン等を兼ね備えた市内有数のホテル。支部の忘年会や祝賀会にも利用させてもらったホテルがあと一年で無くなると思うと寂しい限りです。
そんな訳で雪が降る中、車を止め、カメラを取りだして何枚か撮ったうちの一枚を今月の黙行会トップ写真にしました。心なしか雪化粧したエントランスと降り続く雪が物悲しさを醸し出しているようにも見えます。時の流れには逆らえませんね。栄枯盛衰、諸行無常です。
気温が低くなっていますので凍結による転倒などに十分お気をつけください。

正月が明けたと思ったらもう10日以上があっという間に過ぎてしまいました。12月からほぼ毎日12時間以上の仕事をこなしてきたためか、休み明け4日に提出物を出してホッとしたのか、5日に高熱を出してしまいました。診てもらった医者からは「インフル確実ですね」と言われつつ、簡易キットで検査したところ、結果は幸いにして陰性。点滴と薬が効き、回復した後はまた仕事生活に戻り、現在に至ります。という訳で久しぶりのブログ更新となりました。
その間、S大の寒稽古があったようで、私もお邪魔したかったのですが、生憎、行くことができませんでした。S大寒稽古の様子は「浅見の独り言」に詳しく載っていますので関心のある方はそちらをご覧ください。
通常、寒稽古は準備運動から長くても2時間程度。普段の生活なら大した時間ではありません。しかし、寒稽古の1分はとてつもなく長く感じます。掛稽古だったらならなおさらです。1分1秒の単位がこんなにも違う!を実感できる時でもあります。
毎日12時間以上の仕事を続けられるのは寒稽古のキツさを体験したことと無関係とは言えません。あのキツさに比べればまだまだ。4月くらいまではこんな状態が続きそうですが、木曜日からまた剣道を始めたいと思います。

28日ぎりぎりでようやく仕事のノルマを達成し、何とか落ち着きを取り戻してきました。この間、通常の稽古ができない日が多く、3日間身体を動かさなかったら顔のあちこちに吹き出物ができてしまいました。これはまずい!と2日連続で剣道や運動をすると吹き出物はあっと言う間になくなりました。何というデリケートな身体なのでしょう。でも少なくとも4月くらいまではこんな調子が続きそうです。
さて、今年一年ももう終わり。今年は熊本の震災や糸魚川の大火事など多くの災害がありました。改めてお見舞い申し上げます。おんたけ講習会で剣道形を教えて頂いている先生の中に糸魚川の先生もいらっしゃるので他人事ではありません。
いずれにしても平和で健康でなければ剣道ができないという意味ではこの一年コンスタントに剣道ができたのは有難いことです。来年もこの状態が続くといいのですが…。
今年一年、黙行会関係者をはじめ県内外の先生方には大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。来年も皆様にとりまして良い年でありますように。

12月中下旬とは思えない程の温かさ。地球温暖化の影響でエサを取れなくなったトナカイの数が減り、絶滅危惧種に指定されたとはサンタはどうなってしまうの?などとちょっと笑えない事態になっています。
経済活動が活発になるとエネルギー消費量が増えるため、実業家が次期大統領に選ばれた大国では温暖化に拍車がかかるのは不可避な情勢にあります。サンタはアメ車に乗り換えでしょうか?
最近、ある先生とお話する機会があり、「いかにして自分の剣道を前に進めるか」で盛り上がりました。試合や出稽古が自分の経験値を高めていくなど、お話をしているうちに新鮮な場に身を置く重要性も再認識しました。
出稽古と言えば仕事の都合で寒稽古に行けるかどうか来年は微妙です。今年のO体大寒稽古は浅見先生に飲ませて頂いた最高級のワインが一番の思い出になっているのでそれ狙い?で一日でも半日でも参加出来れば良いですね。
地球温暖化は重要な問題ではありますが、とりあえず自分の努力で報われそうな「自分の剣道を前に進める」ことに注力していきたいと思います。

火曜日は支部の忘年会が市内のホテルで行われ、毎年恒例の全国審査会合格者のお披露目もあり、おめでたさと楽しさでついついお酒が進んでしまいました。
宴の途中、酔いも回り始めたころ、ある先生が「いいDVDがあるから」と見せて頂きました。そこには先の全国審査会で見事八段に合格したM先生の二次審査風景が映っていました。しかも、お相手の2人は同世代なら知らない人はいないビッグネーム。映像を見て特に印象に残ったのは最初から最後まで気持ちがいっていたことと、背中のラインが崩れていなかったということです。合格者の立ち合いDVDは本当に勉強になりますね。
翌朝、地元紙に目を通すと何とスポーツ欄一面に昨日DVDで見たばかりの新八段の写真と記事が載っているではありませんか!二日酔いも覚め、記事をしっかり読ませてもらいました。とは言え、全く知らない人でもないので驚くようなことはありませんでしたけど…。
お披露目にしても昇段の新聞記事にしてもお祝いごとが今後益々増えるといいですね。

世間はハロウィンで賑わっている中、仮装したい気持ちもありつつも普段と何も変わらず10月が過ぎていきました。
先日の日曜日は芝生の上で子供の剣道大会が行われました。今年で第44回目となる本大会はプログラムによれば小学生の選手だけで参加444名。ゾロ目のおめでたさも加わりました。
試合は全てトーナメントの個人戦。試合では色々なドラマが生まれました。中には悔しい思いをした選手もいるかも知れません。
早めに試合が終わったので家に帰って過去の剣道雑誌を見ていると、「魚一連、あざみの下を通りけり」という句が目に留まりました。小川のほとりにあざみの花が咲いており、その下を小魚の一群が列をなして泳いでいったという句です。
小魚たちは群れの先頭は誰だとか、本流だとか支流だとか言いながら泳いでいるのであろうが、俯瞰すればあざみの下を泳いでいった群れに過ぎないということのようです。
なるほど、剣道も人生もそう置き換えればあまり、悩まずに済むかも知れませんね。

水曜日、T八段の大学時代の後輩で各種全国大会で活躍されている有名なY八段が来県され、K楽園でY八段を囲んで懇親を深めることができました。
個人的にはY八段が35年前に全日本学生選手権大会で優勝した時の印象が強烈に残っており、当時剣道雑誌を見ながら興奮したことを覚えています。今思えば相当なマニアックな少年だったかも知れません。
そのY先生が八段受審される先生に向けておっしゃったことは「柔らかく遣うこと」。年を取ると硬くなりがちになりますが、そこを力を抜いて柔らかく遣うことを意識すると良いとのことでした。
一流の先生から直接お話しを伺うと得るものは大きいとしみじみ実感します。こういう経験は有難いですね~。

10月に入り、日が暮れるのが早く、朝晩はめっきり冷え込んできました。この地域ではちょうど稲刈りの時期であり、市民大会の審判の先生の中には「この連休で稲刈りをしたかった。」と漏らす先生が何人かいらっしゃいました。市民大会を含め、この3連休は全国各地で剣道大会が開催された模様です。
国体は浅見先生のブログに載っている通り、開催県が優勝あるいは上位を占めたようです。本県代表チームのスコアをある先生からスマホで見せて頂き、この選手でも負けるのか!という結果を目の当たりにしてつくづく全国レベルは高いなぁと思わざるを得ませんでした。
全国と言えば、全日本学生優勝大会では寒稽古で毎年お世話になっているO体大が優勝したとのこと。つい先週お会いしたS道範士は「関西学生では優勝したけれど、そう(全日本学生)は甘くない。」という趣旨の話をされていました。師範という立場上、言葉を選ばれたのかも知れませんが、どうしてどうして、お見事な優勝です。
連休最終日の市民大会は小学生から大人まで幅広い年代で熱い戦いが繰り広げられました。私は審判を務めさせて頂き、日ごろ一緒に稽古している方々を含め、多くの試合を拝見しました。
勝った負けたはあるにせよ、各選手の頑張りを見ているとこちらも負けていられない気持ちになります。連休明けからがんばっていきましょう!

玄関にある金木犀が良い匂いを放ち、秋を深呼吸したくなる季節になりました。先週お休みだったためか支部稽古会の参加者はいつもよりやや多いように感じました。
さて、数日前に京都で仕事関係の国際会議があり、13ヶ国から16団体、約700人が集まりました。公用語は当然英語。ヘッドフォンを通じて複数の同時通訳が英語から日本語へ、日本語から英語へとスラスラ通訳していきます。本当は通訳なしに聞き取れるのが理想ですが、今の実力は時折知っている単語が続けば何となく聞き取れる程度。コミュニケーションができるレベルに至るまで相当な時間が必要と痛感しました。
会議に先立ち、基調講演を行った著名な建築家であるA藤氏は「価値をつくる」ことをテーマの一つとして講演をしました。A藤氏によれば「そこでしか見られないもの」の価値が大きいと言います。例えばオブジェや美術館など世界的に有名な人が作った芸術作品や建造物はそこに行かないと見ることができない。すなわち代替がきかないため価値が生まれるというわけです。
なぜ京都が世界的に人気の観光都市になったかと言えば京都にしかない神社仏閣、舞妓さんや芸妓さんのいる伝統文化など魅力があるからに他なりません。
剣道も伝統文化の一つ。外国でも徐々に認知されてきているようです。外国人に見せるために稽古をしている訳ではありませんが、外国人が見た時に美しさを感じさせる剣道ができればいいですね~

群馬県内で行われる剣道稽古会の黙行会(もくぎょうかい)