実り多き大会

西日本を中心とした豪雨の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。一刻も早い復旧をお祈りいたします。

さて、土曜日はT林市で高段者による剣道大会が行われ、例年は35度越えの猛暑となりますが、今年は珍しく30度に満たず、過ごしやすい大会となりました。

今回の試合は勝負に拘るというより「自分の剣道をする」という意識で、歩幅を広げず、顎を上げずに打ち切る剣道を目指して臨みました。1回戦は先に小手を取られ、苦しい展開ながらも何とか2本取り返して2回戦へ。しかし、2回戦では気をつけていた歩幅は広がり、顎も上がって、最終的には歩幅が開いて前重心になったところを仕留められて敗退。昨年からあまり進歩がない試合でした。

試合後、T口範士の講話で印象に残った一部をご紹介します。〇(まる)の線上に3点の点を打つと、その1点目は「習う」=良い師に習うこと。2点目が「鍛錬」=千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす。3点目が「工夫」=ただ稽古をすればいいのではないという内容でした。

T口範士を拝見していると、同じ空間に居られるだけで十分というか、荘厳な神社を見ているというか、不思議な気持ちになります。厳しい修練に年齢を重ねるとこういうお姿になるのかぁと勝手な想像をしながら話を伺っていました。

懇親会ではある八段の先生に「試合も稽古も自分勝手な剣道をしている」とご指摘を受け、詳しく伺うと、相手との対話がないということ。内容もさることながら、このご時世に厳しい言葉で本音をおっしゃって頂ける有難さに心打たれます。やはりお酒の席も大事ですね~。

そうそう、お酒で思い出しました。本県では宴会の乾杯前にビールで舌を湿らすことを「練習」と言いますが、T木県では「切り返し」と言うそうです。くれぐれも「鍛練」の意味を履き違えないように!