散る桜 残る桜も 散る桜

先月末、友人が学生時代にアルバイトをしていた「ふぐ料理店」が閉店となると聞き、その友人と後輩とで最後の晩餐を味わってきました。ふぐの刺身に白子、鰹のたたき等々など定番ものから旬のものまで大将が気合を込めて出してくれた一品一品はどれも美味しかったです。

アルコールが回ってきたところで閉店の理由を大将に聞くと、「体力が持たなくてさぁ、営業時間内に倒れても迷惑がかかるだろ~」とのことでした。もちろん大病して入院していたことまでは知りませんでした。今まで閉店するイメージがなかったので未だに実感が沸きません。

さて、木曜日は支部稽古会。この日は小学生から70代のベテランの先生まで元立ちも掛り手も非常に大勢の方がお集まりになりました。しかも、高校生に至っては常連校以外の高校からも参加があり、とても賑やかな雰囲気になりました。T支部は現在、小中学生の剣道人口が激減しており、いつまでこの光景が見られるのか分かりません。

自分の稽古では春の六段審査で昇段したばかりの若手実力者の先生にお願いしました。稽古終了の間際、その先生と私だけになり、何十人からの視線が注がれている中で強烈な諸手突きを食らい「参りました」で終了。本当は自分が打って終わりにしたかったのですが、公衆の面前で自分の弱さを晒してしまったという意味ではちょっと恥ずかしかったかも…。まぁ、そういう部分もありながら目の前のお相手に精一杯向かっていくことが大事でしょうか。

『「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」「散る桜 残る桜も 散る桜」(良寛句・諸説あり)』私自身はしばらく散る予定はないのであと数十年は頑張りたいものです。

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