木曜日の支部稽古会は場所をお隣の高校に移動して通常通り行われました。私立高校だけあって設備の充実ぶりが伺え、小高いグランドから見るキラキラした市街地の夜景に少し見入ってしまいました。
さて、続きです。
4日の朝稽古も満員御礼の人気ぶり。しかもS道範士がお見えになったのでS道範士の下座周辺は大混雑になっていました。
面の早づけしてS道範士の列に並ぶも約15番目。ある程度の予想はしていましたが、お願いできたのは稽古開始から45分後のことでした。
S道範士にお願いする時は知らず知らずに余計な力が入ってしまうので今回は呼吸と無意識を心がけて臨むことにしました。そうは言ってもS道範士の構えの圧力からか、呼吸の乱れと強い意識が芽生えてくるのが分かります。それを抑えつつしっかりとした溜めを作ろうとして面に出ると自然に身体が出て打ち抜けられました。打突部位は捉えられなかったものの、S道範士から「あれで良い」との言葉を頂戴することが出来ました。ここ数年「もう一つ」という言葉が定番だったので方向性は確認できたように思います。
朝稽古が終わり、午前中の立合いに向かいます。お相手は相当な剣歴の持ち主でこの場で立合えるだけで運が良かったと思わざるを得ない先生。胸を借りるつもりで臨みました。
初太刀、予想通りスピードのある面が飛んでくるのを何とか凌ぎ、2合目は打ち合いに。3合目はここか!と思ったところで出るとまだ機が熟しておらず空振り。厳しい八段審査であればこの時点で不合格間違いなしと落胆するも、まだ大丈夫と自分を励ましつつ気持ちを立て直し4合目。
緊迫した間合いの攻防の中で思い切って面に出たところ、偶然?当たって一本。打突感はありましたが、お相手の剣先が喉元につき、打ち抜けられなかったのでまさか一本になるとは思いませんでした。二本目は残り時間が少なく、またもスピードのある面が飛んできたところに遅れ気味の返し胴が運よく決まり、自身本大会初の二本勝ちを納めることができました。
本大会は勝利にこだわる大会ではなく、勝ち負けにあまり意味はありません。しかし、前々から試合中に煽らないスタイルを意識してからずっと結果がでなかったので実力ある先生を相手に自分なりの剣道ができたという面においては大きな自信になったように思います。(続く)