J大寒稽古2018

日曜日はT八段、U兄弟先生と私でJ大寒稽古に参加してきました。行きの車の中で赤っぽい色をした月を見たU弟先生が「不吉な予感」とボソッとつぶやいていましたが、私には全くピンときませんでした。

朝5時半から開始の寒稽古は年齢も年齢なので元立ちの立場での参加です。切り返しが約30分の後に打ち込み掛稽古が行われました。切り返しはやや軽めか?と思ったところ打ち込み掛稽古になって事件は起こりました。

打ち込み掛稽古になっていつもの通り、大学生に打たせたり、捌いたり、体当たりしたりしていたところ、身長185㎝、体重90kgを超えると思われる大学生が掛かってきました。最初はいつもどおりに受けていましたが、途中から大柄な体格を武器に強烈な体当たりを出し始め、軽く3m位後ろに飛ばされました。

1度のみならず何度も繰り出される体当たりの衝撃は凄まじく、U兄先生曰く「車と衝突した衝撃に等しい」くらい。しかし、ここは大学の寒稽古の場。元立ちとして怯むわけにもいかず、圧倒的な馬力と体格差で左右に振られても後ろに飛ばされてもこちらは相手に向かっていくしかありません。後半はどちらが元立ちか掛手か分からないほど異様な光景に映ったのではないでしょうか。

立っているのがやっとの状態になってきた頃、見かねたT八段が「助っ人」として参戦して頂き、何とか2人がかりで「制圧」することができました。後で聞くとその大学生は全国的に有名な剣道名門高校出身でまだ1年生とのこと。末恐ろしい逸材です。少なくともあと3年間はあの体当たりがあると思うと「不吉な予感」はある意味当たっていたかも知れません。来年は4人がかりで鬼退治かな~

首から足先、指先に至るまで稽古後からあちこちに痛みが生じ始め、翌日はそれを上回る痛みが襲っていますが、充実感や達成感は何とも言えません。全部含めて今年も満足感の高いJ大寒稽古となりました。